ジャム

楚々

May.1,2002

今日、静岡から保護猫の母娘「杏ちゃん&ラテちゃん」が、神戸のアバウト仮面さんの元に無事お嫁入りした。「SOS静岡」の活動の中心となって身を粉にしているこまさんと、こまさんを支えて八面六臂の働きをしてくれているみぃさんご夫婦の三人で、遙々車で運んだのだった。静岡には空港がないし、新幹線で大人猫2匹を一人で連れて行くのはきつい。

「先程お帰りになりました〜」とアバウト仮面より電話が来て、早速2匹の写真を送って貰った。当初、野良状態で撮った写真と比べると見違えるほど綺麗になったし、なかなかの美人母娘だ。保護してからのこまさん達のケアの賜だと思う。良かったね、2匹ともあの場所から抜け出せただけでなく、家猫になれて。

もともと母猫の方は捨てられた家猫であったのだろう。直ぐにリラックスして、新しいお家で新しいお母さんの傍らで眠ってみせたそうだ。娘は野良として生まれたので少しおどおどしているものの、威嚇する事もなく表情も穏やかに見える。恐がりの神経質な猫を気長に馴らすのは得意なアバウト仮面である。部屋数も多い家だし、猫も人間も自然にうまくやるだろう。心配はしていない。

アバウト仮面の高知の家の方でも(そう、彼女は神戸と高知に家がある)、この1年以上の間多頭飼いの凄さを見せてくれたのだが、太っ腹な彼女らしく大らかに対処してくれていた。それはそれはエビソードの宝庫であるのだが、猫たちは幸せにして貰えているので、人間は泣き笑いして済ませている訳だ。

アバウト仮面は、これでこの私に協力して引き取ってくれた猫が5匹目である。そろそろ感謝状を贈らねばなるまい。早速に名前も付けてくれた。今後、彼女のサイトで存分に写真が発表されるはずだが、いち早くお見せしてしまおう。(いいなあ・・・また猫が増えて。)


ラテちゃん改め「アニー」ちゃん
(娘)
          杏ちゃん改め「ララ」ちゃん
(母)

さて、ジャムが家に来て今日でちょうど1年目だ。去年のメーデーに、保護主の大崎さんと私の会社の近くで待ち合わせて、家まで連れて来たのだった。大崎さんはその頃まだ大きな四駆の車に乗っていて、小さな小さなジャムはキャリーケースにシートベルトをして貰ってちょこんと乗っていた。

たかだか東京から横浜までの移動とは言っても、渋滞してとても時間がかかった。多分ジャムは、車の中で5時間近くは過ごしていたはずだ。しかし啼きもせず、とても良い子だったらしい。それからの日々は、ここ「猫雑記」に詳しいので省くのだが、どうしてこんな大きな猫になっちまったんだか・・・。獣医さんにも、ダイエットさせなさいと言われてしまった程に。

アインの吐き気は治まっている。良かった。しかし色んな人が心配して下さり、腎不全に効きそうなサプリメントを探してくれている人、フラワーバッチレメディを薦めてくれた人、お見舞いのカードを下さった人、私とアインの両方を励ましてくださった人達、そして『猫の病気に関する情報』の中の腎不全のケーススタディコーナーへ、内容の濃い体験談を仕上げて送ってくれた人など、実に様々な応援を頂いた。有り難うございます。

いざという時にはオロオロするばかりなのだが、基本的な姿勢としては予防と進行を少しでも遅らせる努力をしつつ、あまり本人(猫)のストレスと苦痛になるような治療はしたくないと考えている。腎不全は、猫にとっては避けようがない病気だ。日頃から質の良いフードとストレスの少ない生活を与えてやり、治らないものであるならば、本人(猫)が一番好きな状態で見送ってやりたいと考えている。

しかしまだ早い。13歳になったばかりのアインとミュウ。ジーコがもうじき12歳。残りの時間があとどれくらいあるのか判らないが、これからは出来るだけ傍に居たい。さんざん留守番させてしまった。共稼ぎなどしなければ良かったのに、その辺は裏事情も色々とあって、結果的には大変長い時間(普通のサラリーマンの1.5倍くらいはあるだろう)を仕事場で過ごして来てしまったのだ。後悔しても始まらないし、その時の頑張りがあるからこその今の生活である。しかし今からは、大事な子供たちの為、大事な夫の為にもっと時間を使うんだ。

今日から姑は、義姉たち家族と共に軽井沢に行っている。工事は来てくれているので、10時と3時のお茶を出す。私の考えるまま自由に出来るので、却って楽だ。今日は午前中がお煎餅と焙じ茶、午後はかしわ餅と低塩の梅干しで煎茶にした。明日は、午前がオレンジを食べやすくカットして出そうと思う。午後は小さなお握りかお稲荷さんにしようと思っが、お茶菓子の残り方を見る限りでは、若い職人さんがいないという事もあり、あまりお腹に溜まるものではない方が良さそうだ。

姑は形式的にお茶を出しているので、いつも同じ袋菓子のようなもので詰まらない。60代70代の職人さんが肉体労働をしてくれているのだから、せめてお茶の時間を楽しみにして貰えたら・・・と思う。工事の内容も何かと親身になって考えてくれるし、今日だって午後から降り始めた雨の中をせっせと仕事してくれていた。しかもご近所のおじさんである。

当初お願いしていた業者は対応が不誠実だったものだから、お断りして、結局相談に乗って頂いていたご近所のおじさんにお願いしたのだ。業者の方は、3週間ほったらかしにされた上、一体いつからやって頂けるのか?と聞くと、最初に言っていた事とは大分違って5月末頃まで始められない等と答えた。我々はこっそり腹を立てたが、喧嘩したくないので、慇懃に引き下がって、お断りは紹介者を通じてさせて頂いた。

庭の部分の排水機構は完成したし、石垣の補強も済んだ。フェンスを支える構造も大幅に変えたし、明日はコンクリートを流す為の下準備が始まる。姑がまだ未練がましく一部分だけ花壇として残して欲しいと言ったそうだが、そうはいかないのだ。そもそも。玄関側の平地の方に、小さな前庭があるのだ。椿の木も3〜4本あるし、ハナミズキも1本ある。低木や草花もいっぱい植わっている。それを管理するだけでも、姑には無理なのだ。裏庭は全てコンクリート・・・そうして家の崩壊を防ぐ。それで決まった事なのに、それで納得していたくせに、まったく油断も隙もありゃしない。留守中にすっかりコンクリートにしてしまえ!

秋田の中学生の親子猫の為に、やはりどうしても《猫の手倶楽部》からの支援をさせて頂く事にした。本人は固辞していたので、勝手に送る事にした。そもそも母猫の避妊代やトイレ砂、輸送用コンテナなど、自分のおこづかいで貯めた貯金から出すので「大丈夫です」と言っているが、今度は母猫がちょっと具合悪くなってしまった。足がふらついて、倒れてしまうらしい。心配して、病院に連れて行ってくれた。(親は、連れて行く必要ないと言って反対したそうだ)

それでも彼女は大事にしている猫を医者に連れて行った。すると、老齢で出産を繰り返していたせいもあり、子宮が炎症を起こしていると言われたそうだ。子宮蓄膿症だろうか?いずれにしても、離乳後に避妊する事に決めたので、その時に出来るだけの治療をさせてあげたい。皆さんからの貴重なカンパを、今回も使わせて頂きます。

この子が大人になった時に、弱いものにすすんで手を差し伸べてあげられる人になってくれると信じて、「親は何を考えているのだ?!」と思わずに(ちょっと思うけどね)、彼女の素直な頑張りにこちらも掛け値なしで応援をしてあげたいと思う。
ゴマの独り言

ジャムが来たのは、1年前の今日だったのね。小さくて可愛かったのに、今ではトドみたい。あたしはいつも同じ体型で変化ないけど、どうやらジャムはミュウの系統だったのね。

あんなにでかいくせに、まだあたしに甘えて飛びかかって来るものだから、あたし昨日は押入に逃げ込んじゃったわ。ジャムも来たけど・・・(涙)。

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