みーちゃん
とっても綺麗
Jun. 14, 2005 |
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2005年6月14日 火曜日
早く時間の余裕が欲しい。今の仕事が仕上がったら、少し好きな事をしたいと考えている。先ずはそう遠くない所の美術館にでも行きたい。
右の絵は、中学の美術の教科書あたりに載っていそうだし、切手にもなっている著名な作品だから知っている人は多いと思う。
安井曽太郎の『金蓉』という作品である。
私の知るある女性が、この絵の女性の持つ雰囲気にとても良く似ていて、その事をご本人にも伝えてみた。
似ているのは顔立ちという事ではない。絵として描かれたものが伝える何かに似ているのだ。
そもそも、この絵とモデルは似ているのだろうか?
安井曽太郎は、10代の頃からそのデッサン力には他の追随を許さないまでに高く評価されていたが、7年間のフランス留学の際にセザンヌの作品に強い影響を受けた。
対象をありのまま忠実に写実的に描く画風から脱皮し、対象の持つ特質を解釈した上で、デフォルメや省略を用いて端的な表現方法を見出した画家である。
対象の本質をより引き出して伝えようとすると、そうした削ぎ落としや誇張は必然であろうと思える。但し、若い女性が美しく肖像画を描いて貰おうとしたら、安井曽太郎にはお願いしたくないかも知れない。事実、描かれた若いモデルの女性が、作品を見て泣いていたというエピソードを、先日テレビの美術番組で聞いた。
そういう作家の作品に於いては、この『金蓉』は大分綺麗な作品ではないかと思う。きっとモデルの魅力も大きいのだろう。モデルは中国服を着てはいても日本女性で、大変に聡明で凛々しい人だったと言う。
その雰囲気が、ある知り合いの女性に共通するのだ。そのストイックで誠実な人間性が、とても信頼出来る人だ。この画像を添付したメールで、この絵から受ける印象と似ていると感じると伝えた。或いは失礼な事だったかも知れないのだが、その人は私が言いたかった事をストレートに理解してくれた。そして自分でも似ていると感じると言ってくれた。
しつこいようだが、顔立ちが似ているという事ではなくて、その顔を作り上げている内面的なものが似ているとでも言うのだろうか。安井曽太郎の作品では、一番好きな絵だ。
スミマセン、なおこさん、メールで書こうとした事でしたが、ついここで書いちゃいました。これから顔を知っている相手を、どの絵に似ているか考えるのが楽しみになったぞ。
皮膚科で巻き爪矯正ワイヤーを入れてから、1ヶ月が経過した。
本当は2週間後に一度見せて下さいと言われていたのに、全然時間がとれなくて今日まで行けなかった。
忙しかったのは勿論だけれど、爪がワイヤーの力で平たくなり、痛みが全くなくなったので、切羽詰まっていないせいもある。
しかしワイヤーの端っこがほんの少し(0.2ミリ程度だろうか)飛び出してしまい、そのせいで私の足首に引っ掻き傷が出来た。
最初は、ワイヤーのせいだとは思わず、誰かが追いかけっこして、寝ている私の足首を引っ掻いたとばかり思っていた。
誰かと言っても、ゴマがジャムを追いかけるか、ジャムがマルコを追いかけるかのどちらかしかないのだが、傷がつく程に引っかかれても気づかないなんて事は、今までにはなかった。
介護で1時間と続けて眠れなかった日々ですら、ちょっとした気配で目覚めてしまい、心配でおちおち熟睡出来なかったのだ。
それに引っ掻かれてもこの程度だったら痛くないけれど、追いかけっこは派手だから「も〜いい加減にしなさい!」と言って起き上がるのが常だもの。
一体何時の間に誰にやられたのか、とても不思議だったのだ。そうか、ワイヤーのせいだったか。疑ってごめんよ、猫たち。
ともあれ「今日こそは」と決意して、午後の6時過ぎにやっと出掛けた。
待合室には、診察待ちの患者が一杯。しまった、時間帯を間違えたな。朝一番で来るべきだったのだ。
引き返そうかと思ったけれど、わざわざ東急の駐車場に車を入れてまで来たのだし、短気を起こしてこのまま帰ると、またあっと言う間に1ヶ月くらいは過ぎてしまうだろう。辛抱強く待つ事にした。
それにしても皮膚科って混んでいるんだな。この女性も巻き爪だな・・・このオヤジは素足で来ているから、きっと水虫じゃないか?と観察しながら待つ。
巻いていた爪はすっかり跳ね上がり、肉に食い込んでいた痕がくっきり線として残っている。
この痕がすっかり消えない限り、ワイヤーをはずすとまたそこに食い込んで行ってしまうと言う。
爪よ、何故に巻きたがるのだ。
しかし巻き爪でお悩みの方が、予想以上に多い事も知った。
手術しても、細くなった爪がまた巻いて来てしまうから、痛い思いをするだけ無駄です。
その点、ワイヤーの矯正はとっても楽で確実です。1ヶ月やそこらでは、付け替える必要は全くありません。私の場合、爪がすっかり伸びて付け替えるとしても、多分あと2ヶ月は先でしょう。
ともあれ、ワイヤーを少しだけ切って貰い、爪も整えて貰って、あっと言う間におしまい。
また1ヶ月くらいしたら見せて下さいと言われる。
その間、伸びた爪は、ヤスリで軽く磨けばいい按配に短く出来る。
爪切りを使うと、爪が割れ易いのでNGだ。
みーちゃんは昨年の今頃に保護して以来、一度も拭いてやった事すらない。
触らせないのだから、拭ける訳もない。
しかし本当に綺麗になった。ラボに居た頃は、薄汚れていたっけ。
みーちゃんを見る度、私はみーちゃんが本当に大好きなんだとしみじみ思う。
長い月日、野良猫としてエサやりして付き合っていた猫が今は我が家に居る事は幸せで幸せで・・・。
暗い寒い冬の夜、「また明日ね・・・」と言って、車の傍を離れないみーちゃんを振り切るようにして帰って来ていた辛さは忘れない。
そういう意味で、ゴマとみーちゃんは私には特別に愛しい猫なのだ。
具合が悪いのを見て、勢いで突然連れ帰ってしまったカワムラさんやモア、仔猫なので保護して里親募集しようとしていたガラの場合と違って、長い月日を「ごめんね」と言って連れて来てやれずにいた相手は、ボキャブラリが貧困で恥ずかしいのだが、「愛しい」。
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カワムラさん
イノセント
Jun. 14, 2005 |
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