2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ルス

直ぐに綺麗に
戻るわよ
(入院前)

May. 17, 2011
ルス
2011年5月17日 火曜日

午前中は薄日も射したのだけど、夕方からは雨になる。

遠くで雷も鳴っている。

近づいて来ると怖いから、PCの電源を落として暫し休憩。

雨はかなり強くなり、雷鳴もなかなかやまない。



大丈夫だろうか、植え替えたばかりの花苗は。

安い苗とは言え、いざうちの庭花になった以上は「ダメになったら捨てればいいさ」とはなかなか思い難い。

次々と花を咲かせ、夏中元気に長持ちして欲しい。




先日の定期検診で、血圧が余りにも低いのが気になったのだけれど、先生に聞いても特に問題はないんじゃないかと言う。

でも上が「50」というのはどうなんだろう?下は「38」。

因みに左右では差が大きくて、「50-38」というのは左手の場合。

右手だと上が「86」下が「53」あった。



左の血圧が極端に低いのと、左の鎖骨下動脈が閉塞している事とは関係あるのだろうか?

うつむいて作業すると頭の中で脈がドクン、ドクンと聞こえて、頭の中の圧力が高くなっているように感じるのは、気のせいなんだろうか?

手で測ると低いけれど、頭の血圧は高いなんて事は無いのだろうか?

LDLコレステロールも中性脂肪も低いので、あまり気にしなくても良いという事なんだろうか?

左手首の脈が無いのは、心配無いのだろうか?



解らない事だらけ。

こういう事が気になってしまうから、検査を受けたり病院に通うのが厭だったんだ。

かなり具合が悪くなってしまったから仕方なく通院し始めたけど・・・調べれば悪いところ位出て来るのが当たり前の年齢だもの、調べなくても良いような気がする・・・というのはおかしな屁理屈か。



一通り主治医には質問してみた事があるのだけれど、MRIでもCTでもエコーでも特に問題のある部分は無かった。

胆石があるって事と、鎖骨下動脈閉塞があるようだという事だけで、動脈硬化も無いとの事。

この脂もの好きで煙草吸いの私が、動脈硬化が無いですって?信じられない。



左の脈が無くなってしまった事も、頭の中で大きく脈拍が聞こえる件も結局原因が解らずじまいで、何度も脈を取り直しては、「太い動脈が閉塞しても、細い血管のバイパスが出来ているんじゃないの?」「脈が聞こえちゃう人もいるのよねえ・・・」なんて言う程度だった。




そっか。

医者がそんな程度にしか気に留めない事なんだったら、私も気にするのはやめよう。

脈がなくても一応血圧は測定出来るんだし、左手が壊死したりもしていないんだし、ちょっと動くと頭の中で「ドン、ドン」と脈がタイコを叩くような音はうるさいけど、そんなもんだと思えばいいさ。

実際、倒れたりした事もないんだし。






それよりもルスだ。

今夜も面会に行ったけれど、昨日にも増してショックを受けた。




ルスは壁を向いていた昨夜とは違い、向きを変えて少しだけ前方を向いていた。



看護師さんに様子を聞くと、ルスは一日中フリーズしているらしい。

オシッコもその体勢のまましているので、お腹が濡れてしまっていると言う。

可哀想に・・・。



扉を開けて貰ったので、撫でてやりたいと思って手を伸ばしたら、物凄い顔で「シャー」と言った。



ルスの威嚇を、私は初めて見た。



ルスはうちに来て以来、一度も「シャー」した事が無い。

ルスとリマは仔猫でうちに来て、カワムラさん一人で居た部屋に入れた。

カワムラさんはああいう人(猫ですけどね)だから、直ぐに二人(「2匹」と言えと執拗にご指導くださる方がいらっしゃるのだけど、自分の日記でのみ敢えて使っているんだから、どうか放っておいて下さい)の傍に寄って行き、舐めてやろうとした。

リマは今でこそカワムラさんそっくりで、後から入れた誰にでもフレンドリー、誰でも舐めてやる気の良い甲斐甲斐しい孫娘へと成長したけれど、その時には大きなカワムラさんが怖くて威嚇をしたのだ。

しかしルスは香箱を組んで落ち着いた様子で、何事にも動じない強さやマイペースな性格を見せて、仔猫ながら天晴れなものだと思った。



その後もずっと、ルスはどっしりと構え、いつも落ち着いていた。

マイペースで気の強い三毛の片鱗もあるし、それでもテトやペロなど仔猫で来た子たちにには優しいところもあった。



そして私達が大好き。

毎日何度も注す目薬の時、不味くて厭なプロポリスを飲ませる時、そして爪切りの時も、これからされる事を察知して逃げ回っていても「ルス、ルス」と呼べば返事をしながら直ぐに傍に来てしまう、そういう子なのだ。



そのルスが、私に初めて威嚇をした。



ルスの顔は、変わり果てていた。

口元には黒く固まった血の跡・・・それは手術直後に出血したものだろう。

眼やにも出て、顔全体が濡れて黒ずんで見えた。

あの綺麗なルスの顔が険しくなり、我が身を突然襲った恐ろしい出来事を呪っているかのようだ。



彼女は保護前に仮死状態だった位に、酷い猫風邪をひいていて、その後もずっと流涙症は治らず、日に何度も目頭を拭き、目薬を欠かせない。

今はそれがしてやれないせいで、目にも影響が出ているのかも知れない。





兎に角、家を出発した時とはすっかり変わった容貌をしている。

威嚇は、きっとまた恐ろしい目に遭わされるのではないかと思って、怖くてしてしまった事だろう。

それ程に、辛い恐ろしい経験だったに違いない。



私達を見てもまだ怯えた目をしていたが、それでも名前を呼び続けた。

「ルス、ルス・・」「ルッちゃん、ルッちゃん・・・」



するとルスは一生懸命に鳴いて応えた。

いつものちょっと鼻に掛かったような声で、懸命にお返事をしてくれている。

もう一度触ろうとすると、ビクッと怯えて構えたけれど、今度は撫でさせてくれた。



ルスが不憫で痛々しくて、そして健気に私達を求めてくれているのが辛く、涙がこみ上げるのを堪えた。



本当は泣きたい気分だった。

だけど私が泣いてどうなるのだ、バカタレ。







あまりの痛々しい様子にはショックだけれど、術後間もないのだから仕方が無いのだろう。

マツモト先生は外科手術に関しては、まさにゴッドハンドだ。何十件ものケースでお世話になり、それは本当に素晴らしい腕前と判断である事を知っている。

お任せしていれば大丈夫。

先生に出来ない事は諦める・・・それが私の、先生への全幅の信頼の証だ。






いつまでも傍に居てやりたいが、ルスは疲れたのかカラーを着けた頭を床に伏せて目を閉じてしまった。

立ち去りがたい想いで部屋を出る。



看護師さんに「いつもあんなに鳴いているんでしょぅか?」と聞くと、「いいえ、ずっと静かですよ。お母さんたちが来たからじゃないですか?」と言う。

切ない。

申し訳ない事をしたような気になってしまうが、あのまま放置していたら、それはそれで大変なことになってしまう可能性の方が大きかったのだ。






先生とも話した。

今夜無理に退院させても、明日は休診日だから、具合が悪くなっても連れて行けない。それならば、最低でも明後日までは入院させておいた方が安心だろう。

スタッフの女性たちも、頻繁に様子を見てくれているし、先生たちが病院に居る時間も長い。

単にケージに入れられている訳じゃないのだから。



そして先生とのお話の中で、どの猫をどの時点で抜歯に踏み切るか、その判断のバランスの難しさについても再確認する。

元気なうち、そして歯が悪くなってしまう前に抜歯してしまったらどうなのか・・・それも難しいところだ。



元気なのに、血液検査してもどこも悪い状態とは診断されないのに、口の中の炎症があるだけで食べられず、どんどん痩せて、やがて死んでしまうケースだってある。

モアの口内炎での治療や闘病を現在進行形で長年続けて来た私達としては、口の中の問題に関しては敏感にならざるを得ない。

その子によっては食欲が勝り、痛くても食べる場合もあるし、口の中の痛みだけじゃなくて通院や生活の変化が影響して精神的に弱ってしまうのか、食べなくなる子もいる。



カワムラさんの場合にも、トムの場合にも、歯根が腐って行ったプロセスがあった。

次はテトやゴマ、そしてリマ、チャイ、ぶーちゃん・・・と、抜歯が必要かも知れない予備軍はたくさんいる。

どの子に、どの時点でどうしてやるべきか・・・それは誰のケースがこうだったから今度の子もそうに違いない等と、同じ飼い主であっても一概には言えない難しい問題なのだ。






辛い気分で帰宅すると、妹から電話が入った。




妹は忌引きも明けて先週末から仕事に復帰しているのだが、休んだ分はちゃんとこき使われているらしい。

そうでなくても平素から仕事が多くて滅茶苦茶忙しいのに、母親を失おうがインターフェロン治療しているさなかだろうが、しっかりこき使ってくれる、何とも冷徹な会社だ事。

母の死後ずっと身体を休める暇もなく、行動範囲が広くたくさんの人たちをお世話して来た母の死に際しては物凄くたくさんの人たちが弔問に来てくれたお陰で、接客だけでもとても大変だった妹。

その妹は、まだまだ色んな事務手続きに追われているというのに、姉はと言えば、送られて来た書類の、丁寧に「ここにお姉ちゃんの署名をして実印を押印してね」などと付箋が貼られているところにラフな字でサラサラと署名捺印して、一切細かい内容なんか読みもせず、送り返すだけ。

妹を信頼していれば、全部よろしくやってくれている。

申し訳ない。でも、仕方ないよね、肩代わりは出来ないんだもの、




その妹が変な事を言った。

「はらこせき」と言うので、笑って「げんこせきって読むんじゃないの〜?」

「改正原戸籍」の事だから。



すると、役所の担当が去年のパパの時も「はらこせき」と言ったし、今回も「はらこせき」と言っているから、アタシも「げんこせき」とばかり思っていたけど、なんだ、そう読むのか・・・と思ったんだよ、と言う。

え〜?変なの〜。「はらこせき」だって・・・その担当が間違ってるよ〜と言いつつも、気になって調べてみたところ、業界用語として「はらこ」と言うらしいのだ。

つまり、【現戸籍 げんこせき・・・現在使用されている戸籍のこと】と区別する為に、【改製原戸籍 かいせいげんこせき・・・現行以前の戸籍制度の戸籍簿のこと】 を現場では「はらこせき」とか「はらこ」と言っているらしい。



でも何だか厭だな。

「はらこ」なんて、イクラみたいじゃん。ま、いっか。美味しそうだから。






そんなやりとりがあって、笑って気が紛れた。






ルス、頑張って。明日は面会できないのが辛いけど、木曜日には退院させて貰えるはずだからね。

ママとパパと、妹リマたちの居るアンタのお家に帰れるから、それまで頑張ろうね。
ルス

こんな風にね
(入院前)

May. 17, 2011
ルス




食べられないルスには申し訳ないが、美味しい贅沢の続き・・・。



空豆は茹でて薄皮を取ったもの半分を冷蔵しておいたので、昨夜はそれをベーコンを炒めてスパゲッティに仕立てた。

あっさりと塩味にして、オリーブオイルと黒コショウをちょっと多めに効かせて。



とっても美味しかった。

こんな美味しいパスタを外で食べた事が無い。



そりゃあ美味しいはずだよ。

空豆自体が新鮮で美味しいんだもの。
空豆とベーコンの
スパゲッティ
空豆のスパゲッティ
実は今回の空豆は、1/3をサイジョウさんに取りに来させてお裾分けしたのだが、彼女は塩茹でしたものをそのまま堪能し、残りを、やはりパスタに仕上げたようだ。

タラコクリームに空豆のパスタ・・・それも美味しそうだ。

ご馳走になりたい。

だって他人の作ったものが食べたいんだもの。





空豆といいタラの芽といい、こんなに良い思いをして罰が当らないだろうか?と心配になるのは貧乏性の証拠だな。

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