カワムラさん
ステージ・アップ
Aug. 16, 2007 |
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2007年8月16日 木曜日
今年最高の暑さをまた更新したようだ。
暑い昼間に出掛けて、今日持参する「デオトイレ」を買い込んだり(しかも最初に行った「ONE」はお盆休みだったので、反対方向の「コーナン」まで行ったのだ、タイミング悪いなあ・・・)、
早朝、Sさんご夫妻がミヨコの家出使う為に、裂いた新聞紙と私達の食餌、もとい食事を届けて下さった。
ご主人の出勤前、多分、奥さんは徹夜で料理して新聞紙を裂いてくれたのだろうと思う。
梅やシラスを混ぜ込んだおにぎりと、茄子とインゲンの油味噌(とうちの地方では言うのだが)、そしてひじきも入った五目豆・・・どれも真心を感じる優しい味の手料理だった。
美味しいね・・・何度も繰り返しては、こうちゃんと感激しながら食べた。
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五目豆
Aug. 16, 2007 |
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他にも新聞紙を裂いて宅配便で送って下さるという方、一緒にケアを手伝って下さるという方もいて、有り難くて申し訳ない。
でも、長期戦になるようであれば是非お願いしようと思う。
一人でもその日の作業に加わって戴けるならば、短時間で終わるだろう。
昨夜のように長時間掛かってしまうと、私達もうちの猫たちもヤバい。
実際、こうちゃんが熱中症になってしまった。ミヨコのいえはエアコンが無いのだ。
これはかなりきつい。
吐き気と下痢、頭痛、体温が下がらない、息切れ・・・最初は風邪かと思ったけれど、これが熱中症だろうと思う。
水分補給はマメにしていたけれど、湿度が高くて汗が蒸発せず、体温が下がらないのだろう。そして連日の無理が祟っているのは疑う余地も無い。
私は更年期が続いているので、時々頚動脈や脇下を保冷材で冷やす習慣があったから、本格的な熱中症は免れているのかも知れない。
今夜は、ちょっと調子を落としているカワムラさんも心配なので、こうちゃんには家に居て貰う事にした。
しかし大丈夫・・・午後11時過ぎには、スガワラさんが仕事帰りに合流して下さる事になったのだ。
助かるなあ・・・一人だと、一体どれだけ時間が掛かるか解からない。
スガワラさんというのはご近所(車だと10分位)の方で、以前、捕獲器をお貸しした事がきっかけのご縁の独身女性だ。
とりあえず今日は私一人なので、緊急の助っ人としてお願いしてしまった。
他にもお声を掛けて下さっている方がいるので、様子を見つつ、私達の体調やミヨコの状況次第では、時々助っ人に参加して戴こうと思う。
勿論、私は必ず行く。他の人に任せただけでは済まされない。
それでも手伝って戴ける人がいれば、本当に助かる。今夜のような、我が家でも非常事態の時にこそ、お願いしてしまおう。
新聞紙やら掃除用具やら荷物が多くて重たいので、具合の悪いこうちゃんに車でマンションの前までは送って貰う。
そこは行き止まりの急坂で、しかも車がすれ違えない道なものだから、車で行くのは大変なのだ。しかも五十肩の私は、今は運転がきつい。こんな状態の身体では、車の運転は自粛すべきだと思っている。
昨日までは大学の構内に車を停めさせて貰っていたのだが、そこからミヨコのマンションまで大荷物を持って歩くのは厳しいし、守衛所でいちいち申請するのも煩わしくて仕方ない。
守衛もイマイチ感じ悪いしなぁ・・・。
玄関の扉をそっと開けると、いつものように二三子が大騒ぎで大歓迎してくれる。
ゴマとジニーとチャイを合わせたような子だと言えば、二三子の性格が解かるだろうか。
この子はパルボで死にかけていたものを、ある動物病院で放置されていた。それをマツモト先生の病院に移させて貰い、治療して貰っていた。
しかし引き取り手であるはずの人(その人が今回、私にミヨコの緊急事態を知らせてくれたのだが)の腰は引けていた。
保護主は一切の治療を止めて下さいと言ったらしいが、その子は生き続けた。それを知ったミヨコが堪らずに引き取ったという経緯の子だ。
すっかり太って元気になった二三子を見る度、その子の持つ「生命力」とか、偶然得た「運」とか、タイミングや巡り合わせというものを感じる。ひとつ間違えば、とっくに失われていた命だ。
今も鼻水は垂らしているが、元気なキジサビで、しかも人間が大好き。可愛い二三子。
さて、9時半頃、一人での作業開始。
モアとお揃いの超大型ケージに居る、シャムミックスで好酸球肉芽腫の老猫・チーちゃんのトイレから始める。今日のウンチはどうだろう、よし、昨日ほどの下痢ではない。オシッコはちゃんと出ているみたいだな。
ご飯はあまり減っていない。死にそうな位、暑かったものね、今日は。
トイレを作り直しながら、1個にこんなに時間を掛けていたら、一体何時になれば終わるのだろう・・・と先が思いやられた。
でも丁寧にしてやりたい。トイレ作りに手を抜いたら、私がここに来ている意味が無いのだ。
洗面所の一番大きな新聞紙トイレには、もっともっと時間が掛かる。新聞紙も大量に必要だ。
ところで、新聞紙トイレに入れる裂いた新聞紙は「ふんわり入れる」のではない。それでは猫が乗ってオシッコをしたら、ペシャンコになってしまう。臭いも取りきれない。
ミヨコが始めた新聞紙トイレのメリットは、経費が掛からないという事ではない。清潔に保てて、臭いもよく取ってくれるという事なのだ。
それを直接学んだ私達夫婦は、裂いた新聞紙は大量に入れて、しっかりと耕す。
耕していると嵩が減るので、またたくさん入れる。絡み合わせるようにして耕す。それを3度位繰り返して、適度に隙間のある、さりとてヘタリ難いしっかりとした新聞紙トイレが完成する。
しっかり耕した新聞紙トイレは、猫が飛び出しても持ち出しが少ない。ウンチは良い按配に隙間に落ちて、裂いた新聞紙で覆われるので臭いが出難い。
オシッコは一旦下に素早く通過してから、下の層の新聞紙の「畑」が吸い取ってくれる。表面が徹底的に濡れてペシャンコになってしまうとしたら、それは新聞紙の量や入れ具合に問題があるという事だ。
こういううるさい事を言うと、新聞紙トイレにしようとする人が減るかも知れないが、こんなに手間の掛かる新聞紙トイレだからこそ、我が家では新聞紙トイレしか使えない猫(ぶーちゃんとタム)の為にしか使用する気は無い。
多頭飼育生活では、手を掛けるべきところと抜くべきところをうまくバランスをとらないと、イタズラに時間と手間ばかり掛かって、飼い主は自滅してしまう。
5つ子を産んだお母さんが布のオムツだけにしていたら、それは大変過ぎて続かないだろう。紙オムツは使い捨て文化の急先鋒だろうが、そうでもしないとやっていられないと思う。
だから今日は、昼間に買っておいた「デオトイレ」を2個設置してみた。
置くや否や、笑美子が入って用を足してくれた。
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笑美子、シッコ中 |
覗くは二三子 |
笑美子は、ある妊婦の飼育放棄したチンチラシルバーの猫だ。引き取ってくれなければ安楽死させると、ミヨコに言ったらしい。どこで出会ったのか・・・動物病院かフード屋か・・・。
笑美子は、過去に(この子を捨てた家で)こういうトイレを使った記憶があったのかも知れないな・・・とふと思った。しかし幸先が良い。
立て続けに瓢六と倫太郎が入る。
しかしこの2匹は反目し合っていて、それぞれをトイレから追い出し合う。しょうもない奴らだ。成る程、ミヨコが出会った当初から言っていた「おバカの倫太郎」である。
瓢六もこの家の猫になるには、たっぷりとエピソードのある猫で・・・そう、私にミヨコの入院を知らせてくれた人の庭の野良猫だったのだが、コイツを捕獲する為にうちの捕獲器をお貸ししたのだ。
去勢してミヨコのエサ場にリリースしたのだが、一日掛けて元の家に戻ったというツワモノだった。
道中は、車の往来の絶えない綱島街道も横切らなければならないし、エサ場からは2キロ位は離れている。しかし瓢六は恋しい「我が家」に戻ったのだ。
再度捕獲されて、ミヨコは再リリースを頼まれた。
しかしそんな瓢六が不憫で、ミヨコはリリース出来なかった。
先住猫たちに嫌われながら、あのツワモノは苛められたり苛めたり、ちょっと不安定な位置を確保して何年もが過ぎた。人懐こくて立派な体躯のオスだが、すっかりヘコタレになってしまった。
きっとこの日記の過去ログには、そのあたりの出来事がたくさん書かれているはずだ。
怒りも喜びも、濃厚に共有していた過去の時間もあった。
時代は変わって来たけれど、この猫たちを見ていると、1匹ずつの決して軽くは受け取れない背景を思い出してしまい、同時にそのときどきでどれだけ真剣に真摯にミヨコが生きて来たかを思う。
自分を追い込みながら、命を削るようにして・・・。
ミヨコと出会った時、うちは5匹、ミヨコのところは6匹だった。
その当時、お互い8匹にはならないようにしような・・・といつも話していた。どちらも今ではこんな多頭飼育の状態で、体力も時間もギリギリのところで生活している。
でも何事であれ相談し合った事も無いし、依存し合ってもいなかった。コイツにだけは迷惑を掛けられない・・・そう思ってやって来たと、胸を張って言える。
くも膜下なんかで死ぬな、と改めて思う。死んだらオマエは大バカヤロウだ・・・と、きっとお互いに思っているだろうけれど、とりあえず身体が動いている若い私が、今回は威張らせて貰うぞ。
11時過ぎ、スガワラさんが到着。
ホントに助かった。掃除したい場所は一杯あるし、兎に角元気な「手」が欲しい。床掃除など殆ど彼女がしてくれたので、今日は一番辛い「雑巾掛け」が少しだけで済んだ。
Sさんご夫妻が裂いてくれた新聞紙は、ミヨコが無事に戻って自分でトイレ作りをする時の為に、縁起をかついでミヨコのクローゼットにストックさせて貰った。
今日はスガワラさんが盛大に裂いてくれるし、他にも届く予定がある。裂いた大量の新聞紙といじらしい14匹の猫たちが、ミヨコの帰りを待っている。
むろん、私だって。
スガワラさんとお喋りしながら、トイレや床掃除が完了。とうに夜半を過ぎていた。
途中、あまりにも喉が渇いたので、冷蔵庫で冷えていた缶ビールを二人で飲んだ。どうせ直ぐに汗で出てしまうし、今日は運転する訳じゃない。けけけ。
こうちゃんに迎えに来て貰い、新聞配達が来るような時間に帰宅。
カワムラさんがこの2日ほど、ちょっと様子が変だ。
食べが悪いのも心配だが、その表情を見ていると、またひとつ階段を上ってしまったのかな・・・という感じがする。
とことん付き合うよ、カワムラさん。
まだ階段は尽きないはず。
こんなにも私達がアンタの望む形で手を貸したいと願っているのだから・・・
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カワムラさん
うん?
Aug. 16, 2007 |
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カワムラさん
くぅくぅ・・・
Aug. 16, 2007 |
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