猫雑記20080820

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レン

お久し振りね

Aug. 20, 2008

2008年8月20日　水曜日

下半身のあちこちに、それぞれ原因の異なる（と思われる）痛みが酷いので、整理しておきたい。

一年中ある関節痛と筋肉痛は置いておいて、今いちばん悩ましいのは、やはり帯状疱疹の痕が痛む事だろう。他のどんな痛みより痛い。

自分の為の「帯状疱疹」に関する覚書。

お尻の火傷のような痛みが始まったのは、今年の雛祭りの頃だった。

最初は毒虫に刺されたか、中国製のパンツの染料にかぶれたのだと思った。しかし赤い湿疹が次第に水泡となりながら広がって行った。

その灼熱感を伴う痛みが長引いている様子を読んで心配してくださり、「帯状疱疹ではありませんか？」とアドバイスしてくださった方もいたのに、早いうちに病院に行かなかった私にバチが当たったようだ。

「帯状疱疹」自体は、悪化させないようにしていれば２～３週間ほどで治る。それは「単純疱疹」と言われる「口唇ヘルペス」のときと同じだ。

しかし早く治療しないと、とんでもないオマケを置いて行くのだ。それが「帯状疱疹後神経痛」だった。

以下、皮膚科の先生に教えて戴いた内容を記録しておく。

「帯状疱疹後神経痛」とはどのようなものか。

それは、帯状疱疹の皮膚症状が治癒しても後遺症として強い疼痛が持続することがあり、一般に３ヶ月以上経過して残存する痛みを「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる。

帯状疱疹は水疱瘡のウイルスにより起こる。

殆どの人が一度は感染してウイルスに対する永久免疫を持つのだが、一部の人は身体の中の神経細胞にこのウイルスが潜伏して、後になって何かの理由で免疫力が低下したりするとウィルスが帯状疱疹という形で神経に沿って増殖する。

そして、皮膚に赤い斑点や水疱が出来、火傷の様な痛みを伴う。

帯状疱疹自体は局所的な水疱瘡なのだが、ウイルスが神経を損傷させる為、酷い神経痛や麻痺を起こしてしまう事がある。

これが帯状疱疹の重大な合併症である「帯状疱疹後神経痛」という状態で、医療現場では昔から、帯状疱疹の治療はいかに「帯状疱疹後神経痛」を予防出来るかが重要なポイントだった。

「帯状疱疹後神経痛」は痛みの中では治りにくいものに分類され、一端そういう状態になってしまうと悲惨である。

若い人の場合は帯状疱疹にかかっても、それ程痛みは残らない事が多い。

しかし、老人の場合は半数近くの方に痛みが残る。

更には、身体の状態が悪い人程より酷く痛む。

身体が弱っている人への痛みの治療は、それ自体が非常に負担になる為に困難であり、棺桶まで焼けるような痛みを引きずって行く事になりかねない。

そうなってから、医者に「何と痛みを取って欲しい」と泣き付いても、不可能な場合が多い。

つまり「帯状疱疹後神経痛」の予防は、帯状疱疹の初期治療にかかっていて、帯状疱疹のごく初期から痛みに対する治療を行っていく事が大切なのだ。

帯状疱疹自体は、皮膚を清潔にして乾燥させておけば2～3週間程度で良くなりり、最近は水痘ウイルスに効果的な「アシクロビル」という薬が発売されており、どの病院に行ってもこの薬で治療されるようになってきている。

しかし医師も患者もこの薬で良くなると安心している傾向があり、かえって痛みに対する治療がおろそかになり、帯状疱疹後神経痛が増えているのも事実である。

薬でウイルスは駆逐できるが、「帯状疱疹後神経痛」に移行するケースが多い。

どういう場合に、その「帯状疱疹後神経痛」に移行するかについては、明日の日記に続ける。

レン

僕、山猫みたい？

Aug. 20, 2008