ルス
不敵な笑み
Nov. 18, 2008
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2008年11月18日 火曜日
夜、マーゴを退院させて貰う事になった。
昨日から今朝にかけて、ほんのひと口だけど缶詰を食べたらしい。
入院室の隣のケージにうるさい犬が居てマーゴは怯えっ放しだ。これではストレスが大きくて、これ以上は食べないかも知れませんね・・・と先生も仰る。
静脈点滴も、何日も針を入れっ放しには出来ないので、今日あたり一度抜き、必要とあれば別の場所に入れるタイミングだった。
熱も３８度台まで下がった。ならば落ち着ける自宅で静かに過ごさせ、食べるかどうか試してみた方が良いかも知れない。
という訳で、先生がむしろ退院を勧めて下さったので、連れ帰り様子をみる事にした。
隣のケージの犬だって悪気がある訳じゃない。他の子が構われていると気に入らないのだろう。「ボクを構え」と言っているらしい。
そりゃあそうだよね。気持ちは解るよ。
君も早くおうちに帰れるといいね。君の為にも、他の猫たちの為にも・・・。
マーゴは一緒に連れて行ったゴマよりも元気そうな大声で泣き、文句を言い続けて帰宅した。
そう、ゴマも連れて行ったのだ。
ゴマはアレルギーがあるのか、お腹を舐めてはハゲを作る繰り返し。
それは以前から治療しているのだが、今回は頭に突然ハゲが出来た。
誰かの爪が当たったのか・・・誰かと言っても、ジャムかアンちゃんしかいない。最近、アンちゃんがゴマを格好の標的にしており、飛び掛るのをお尻を振り振り楽しみにしている。
それはもう、母猫に挑み掛かってはハンティングの練習をする仔猫のようなのだが、ゴマはもう若くないので、アンちゃんの仔猫もどきモードには付いて行けない。
先日、アンちゃんのネックレスが千切れていた。どうやらゴマにやられ、ゴマをやったのだろう。その時にアンちゃんの細い爪がゴマの頭にヒットしたのかも知れない。
先生もハゲを診て、既に何度か戴いている「ビクタス」のクリームを塗ってみて、それで１週間もして改善しないようであれば、再度見せて下さいと言う。
ハゲの隣にはちょっと気になる「ポチッ」としたものがあるのだが、細胞診は１週間後の様子次第という事になった。悪いものでない事を祈る。
いつぞやもジャムの爪が食い込んだ傷で禿げた事があり、それと同じ感じではある。どうか腫瘍などではありませんよう・・・
病院がとても混んでいたので、順番を待つ間ゴマは車に乗せたままにして、私かこうちゃんが代わる代わる付いているようにした。
「ゴマちゃん」と呼ぶと、小さな可愛い声で「ニャン」と返事をする。いつもは恐ろしい大声で泣き叫ぶのに、今日はとても可愛い。
「ゴマちゃん」「「ニャン」「ゴマちゃん」「「ニャン」・・・可愛いので、つい繰り返し呼んでしまう。
帰り道は、キャリー越しではあるがマーゴとゴマは初めての接近遭遇。
マーゴは大声で文句を言っている。
「早く帰りたい！」「酷い目に遭わされたわ！」とでも言っているのだろうか。ゴマは相変わらず小さな愛くるしい声で「ニャン」と言う。
どうしちゃったの、ゴマちゃん。いつもと殺場に連れて行かれるような大騒ぎだったのに。
帰宅してキャリーを開けると自発的にケージに戻り、相変わらず鳴いて抗議し続けるマーゴ。
ごめんね、もう入院しなくて済むようにしようね。だから食べてね・・・と言いながら撫で続ける。
病院で痛い思いをした訳でもないゴマは、帰ったらもうケロリンとしていたが、キャリーを見ただけでジャムが怯えて逃げ回る。
アンタもキャリーに入れられる度、酷い目に遭ったものね。
もう病院に行くのは嫌だよね。どんなに素晴らしい先生でも、どんなに優しくして貰っても・・・。
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