猫雑記20091105

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ペリー

相変わらずの僕です

Nov. 5, 2009

2009年11月5日　木曜日

ヤンキースが今日ワールドリーグで優勝を決め、シリーズで８打点を上げた松井がＭＶＰを獲得。

凄い、松井。流石「ハイデッキ・マツイ・・・HIDEKI Matsui」だ。

そう言えば、今日の試合の最後の方をＢＳの中継で観ていたら、観客席の応援ボードに「UPPER KEKI」と書かれていた。

上手いね、どうも。「Hi」が遂に「Upper」になったか。

「HIDEKI（ヒデキならぬハイデッキ・・・上甲板）」と「UPPER DECK（アッパーデッキ・・・最上甲板）」・・・特大ホームランをスタンドの最上段まで飛ばせという意味かな。

そしてきっと、アメリカのプロスポーツ関連グッズやトレーディング・カード販売の老舗「アッパー・デック社・・・The Upper Deck Company・・・>>こちら参照」とも掛けているのだろう。

違うかな？違わないよな？

いずれにしても、ニューヨークの野球ファンも松井を「UPPER」と認めている証拠ではないだろうか。

松井、サイコー！

これでもヤンキースは松井を放出するのだろうか？イチローや松井には、日本に戻ってプレーして欲しくない。野球人生は大リーグで終えて欲しい。

そんな事をファンが勝手に望むものではないのだろうが、ファンを大切にするプロ意識の強い彼らだもの、きっと理解してくれているよね。

それにしても私、いつからプロ野球ファンになったんだろう？

今日は、久し振りでＫさんご夫妻とお会いした。2007年2月3日、リタを貰って戴いて以来だ。

マツモト先生の病院で待ち合わせる。

ある人が瀕死の状態の猫を保護して、それをＫさんに丸投げで押し付けたのだ。

その猫は右目の上が大きく腫れており、２軒行った病院では、それぞれ色んな事を言われたらしい。しかし悪性腫瘍である可能性が高く、検査する事すら難しい部位だった。

一昨日、電話で伺った際、こちらに連れて来てマツモト先生に診て戴きましょうと強く勧めた。そして腰の引けたずるい保護主には一切の手を引いて貰う事も勧めた。

Ｋさんは、どうしてやる事が最もこの子の為になるのか、どう快適に苦しみを減らしながら過ごさせてやれるかと心を痛めていた。

これまでにもたくさん病気の猫を介護し看取って来たＫさんだが、顔面の悪性腫瘍（扁平上皮癌？）は見るからに痛ましく、さぞ辛い介護の日々だろうと推察する。

猫は見事なサビ柄で、大柄な身体は痩せてガリガリだった。

聴診器をあてるとゴロゴロ言ってしまう程、人が好きな猫だ。初めて会う看護助手の人にも、おとなしく抱かれている。

交通量の多い道路の、交差点の真ん中で動けなくなってうずくまっていたと言う。どんな気持ちでいたのだろう？と思ったら泣けて来た。

今回のこのサビ猫は、Ｋさんによって「はなちゃん」と名付けられた。

はなちゃんを見ていると、いやが上にも多守ちゃん（>>3月11日以降の日記参照）の時を思い出す。

そして何年も前の、山の中に赤いちゃんちゃんこを着せられて捨てられていたサビ猫のニャムちゃん（>>こちらと>>こちら参照）を思い出す。

山の中で一晩中動けずにいたニャムちゃんには、顔にもちゃんちゃんこにも白く霜が下りていたと聞く。

スクリーニングと、腫瘍と思しき部分の細胞診をする事に。そして結果を見た上で、今後の治療・対処の方針を考える事になるだろう。

検査結果が出るまでの数日間、入院して静脈点滴を続けて戴く事にした。

今日Ｋさんはそのはなちゃんと一緒に、2003年に里子に迎えて戴いた「アメ汰」（>>こちら参照）も連れて来ていた。

アメ汰は、里子に行くまでの間、この病院に長期入院していたので、奥さん先生も覚えていて下さった。

久し振りの再会で、アメ汰がとてもふっくらとしていたのに驚いた。

アメ汰はとても大きい。同じアメショーでも、ミュウよりもずっと大きいのだ。但し体重はミュウの方が遥かに重たかった。つまりデブだったのだが・・・。

これでも痩せたのだと言うが、保護当初とは全然様子が違っていた。

あの時は頭ばかりが大きくて獅子舞のようだったが、今では身体全体に肉が付き、顔の表情もすっかり穏やかになっていた。

エイズキャリアのアメ汰は、口内炎を長く患っている。炎症を起こした歯茎からは膿が出ていて、あと少しでモアのようになるところだった。

これからの治療方針を決めるのは、今の状態をもう少し改善してからという事になる。注射をして貰い、毎日の投薬で２次感染を防ぐ事になった。

それでもちゃんと食べているというから、アメ汰が育った元の環境では飢えていた事が今になって幸いしているような気がする。

食べる量を過度に制限されていたり、飢餓状態で育った子は、大人になってからも人間の食べ物を欲しがったり、口の中が痛くても結構食べる事が多い。

アメ汰を引き取って戴いた当初は、Ｋさんご夫妻には何かとご苦労をお掛けしていた事も解る。

でも、Ｋさんは大変な時には何一つ私に言わないのだ。

黒岩ニャジラが今年保護された仔猫の遊び相手をしてくれている事や、リタ改めチョコちゃんが相変わらずの女王様で我が儘一杯である事などもお聞きして、アメ汰だけじゃなくみんなを目一杯幸せにして戴いている事を改めて感謝する。

有り難うございます。

そう言えば、黒岩さんもダブルキャリアだったのだ。（>>こちら参照）

2004年の１月、去勢後にリリースした時は、ダブルキャリアと解っていただけにどれだけ苦しかっただろう。そんな私の気持ちを察して、里親募集すらしていなかった黒岩さんを引き取って我が子にして下さったＫさん。

ダブルキャリアでも元気に暮らしている例が、ここにもあります！

それにしても、黒岩さんをあの場所から保護して里子に出した時点では、あそこにはまだみーちゃんもモアも野良猫として生きていたのだ。

猫嫌いなのにオスからはモテモテだったみーちゃん・・・そしてまだ「サクら」ちゃんだった頃のモア・・・。あれからもう直ぐ６年が経つんだね。

でもたったの６年なんだね。６年が２０年にも感じる月日と密度に、私達が急速に老けて衰えているのも頷ける気がする。

だけど後悔はない。あの野良猫たちとの出会いは、確実に私達を幸せにしてくれてるのだ。どれだけお返ししてもまだ足りない位に。

さあ、はなちゃんも幸せになれるんだよ。退院出来るまでは寂しいだろうけど、頑張ろうね。

はなちゃんと会ったみんなが、貴女の事を大好きだよ。保護主以外はね。

カワグチのオバチャンが、毎日面会に行くからね。明日も会いに行くよ！

ペリー

僕も子守しておりやす

Nov. 5, 2009