ルス
ママ、頑張りなさい
Nov. 12, 2009
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2009年11月12日 木曜日
一日降り続けた雨は上がったのに、曇天で寒い。
寒いお陰で、スズメバチが飛来しなくなった。やっと庭掃除が安心して出来る。
スズメバチの生態を調べたら、朽ちた木の洞などで越冬するのは女王蜂だけで、あとの働き蜂は皆死んでしまうらしい。
来春までは、スズメバチに刺される恐れは無いという事か。今のうちに、せっせと庭掃除をしよう。
スズメバチに関しては、今年は随分と刺される被害があったようだ。
天候の加減なのか、それとも他の野生生物の場合と同様、彼らの棲み処を人間がどんどん侵してしまっているせいなのか。
巣に近づいたりすると、彼らは攻撃して来るのだと言う。そうでもなしに、彼らから人間を探しては襲って来るなんて事は無いのだ。
毒を持っていて刺したり噛んだりするからと言って、スズメバチやムカデを害虫と言ってしまって良いものか、それは甚だ疑問だ。
彼らにも彼らの尊い営みがあり、それは人間なんかには真似出来ない位に純粋に、自己犠牲の元に一族を守り、次世代の命を守ろうとしている。
その生態を知れば知る程、余りにも立派でズボラな人間の私など恥ずかしくなってしまう。
但し、刺されるのは困る。毒性の強い大スズメバチに刺されてショック死・・・なんて事になりたくは無い。
だから攻撃されないように注意したいが、我々の住環境内に入り込まれて巣作りされた場合には、駆除する以外に対処方法があるだろうか?
あれば教えて欲しい。
玄関の軒下にスズメバチの巣が出来つつあったら、あなたならどうしますか?無闇な殺生はしたくないから巣はそのまま放置して、働き蜂が死に絶えて女王蜂が越冬の為に出て行く冬までは玄関からの出入りは諦めますか?
スズメバチだろうがムカデだろうが、彼らの巣を探しに出掛けてまで退治しようなんて思わない。
蜂の子を食べる文化のある地方もある事は知っている。
山奥で他にタンパク源の無かった昔は兎も角、わざわざ隠れて巣作りしているスズメバチの巣を苦労して探しあて、わざわざ珍味として(それとも当たり前の食べ物として?)蜂の子を食べなければいけないのかと悲しくなる。
しかし食べている人たちに言わせれば、美味しいらしい。
きっとその土地その土地の食文化は、異邦人には理解出来ないものなのだろう。大きなイモムシやゴキブリを食べる食文化もあれば、犬猫だって立派な食材である国もある。
クジラやイルカを食べる国もある。そうだ、日本だ。
私はどちらも無理に捕ってまで食べなくても良いと思うが、それを生業にして来た人たちや食べて来た人に「野蛮人」と言って批難してやめさせられるだろうか。
マグロやアジ、烏賊や鮭、鰻を捕って食べるのと、クジラやイルカなどの哺乳類を殺して食べるのとでは、きっと欧米人には少し感覚が違うのかも知れない。
では豚や牛は?鶏は?ウサギやエゾシカをご馳走の素材とするフランス料理は?
どこで線引きをするか次第なのだ。
自分の手を血に染める事無く、食べる為に飼育した豚や牛の肉を美味しい美味しいと喜ぶ私達は、そこに命があった事を忘れてはならない。
私はベジタリアンにはならないだろうが、仮に世の中から隔絶された状態で食品の流通と切り離された時、自分の育てた豚を絞めて食べる事は出来ないだろう。
そこがずるい・弱いところなのだとも思う。
しかし今の社会の仕組みの中で、畜肉を扱う企業を廃絶させられるだろうか?犬・猫・ウサギ・アザラシ等を食う異文化も含め、命ある存在を「食うな」と言えるのだろうか?
食われる為に生まれて来る命・・・そういうものがある現状を、私達はどう捉えたら良いのか。
私にはまだ答が見つからない。
小さなレジスタンスが本当に功を奏するのだろうか?何もいないよりはマシ・・・そういうレベルで、豚や牛を生きる事を目的とした生物として存在させる事が出来るのだろうか?
虚しいスパイラルに入る。
私には大き過ぎる問題で、どう振る舞うべきか解らない。
ずるいかも知れないけれど、私はうちの子たちと足元の野良猫に責任を持つ事と、無闇な殺生をしないで済む生き方だけで精一杯だ。
ひとつ事に徹底するか、広く浅く関わるか・・・それはきっとその事の生き方の問題でもあるのだろう。
私には広く浅く・・・そしてジレンマに苛まれて過ごすよりは、足元の猫たちに特化した生き方しか出来ないのではないかと、52歳にしてそう思う。
その代わり、私の猫の事では誰にも迷惑を掛けたくない。
死なばもろとも・・・極端に言えばそういう事だが、悲劇も喜劇も困る。すっきりと心穏やかに全てを済ませて、ミュウやカワムラさんたちのいるあちらに旅立てるようでありたい。
さて、色々と大変だな。残り時間をしっかりやらなきゃ。 |
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ルス
アタシは頑張るわよ
Nov. 12, 2009 |
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リマ
お姉ちゃんは強いよね
Nov. 12, 2009 |
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窓辺に集まるカワムラさん部屋のみんな。
庭の木に野鳥でも来たのか、夢中で外を眺めている。
去年までは、この風景の真ん中にはいつもカワムラさんがいたんだ。春も夏も秋も冬も、カワムラさんのいる景色は美しかった。
みんなでまた新しい景色を作って行こうね。 |
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窓辺にて
Nov. 12, 2009 |
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