猫雑記20100226

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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イオ

可愛いく撮ってよ～

Feb. 26, 2010

2010年2月26日　金曜日

今日も暖かいが、お天気は下り坂だ。

夜には雨が降り始めた。

バンクーバー冬季五輪、今日は女子フィギュアのフリースケーティング競技があった。

日本中が注目していた事だろうと思う。

仕事最優先にしないと締め切りに間に合わないし、どうせ夜には再放送するんだから、昼間から見たりしないわよ・・・なんて思っていたのに、昼ごはんを食べながらＴＶをつけてしまっが最後・・・

その時に鈴木明子選手の出ていた３組目をやっていて、そのはちきれんばかりのキビキビとした演技に魅了され、引き込まれてそのまま最後まで観てしまった。

鈴木選手の赤い衣装も、そしてテーマに選んだ「ウエストサイド物語」も、鈴木選手に良く合っている。

映画「ウェストサイド・ストーリー」のヒロイン、ナタリー・ウッドを思い出させるような大きな目や溌溂とした笑顔は、広いリンクで遠目にも映える。

ポニーテールと赤いリボンも、あの時代の女の子っぽくて良かった。

４分間という演技時間の長さを感じさせない位、エネルギッシュで素晴らしかったと思う。全身で生きる喜びを表現しているようで、鳥肌が立つほど感動した。

素晴らしい演技者であり、金メダルだとか８位だとかランクを付ける事など意味が無いと初めて思った。鈴木選手には、素晴らしい演技見せてくれて有り難うと言いたい。

安藤美姫の衣装やテーマは、日本人にとっても外国人にとってもエキゾチックな安藤にピッタリだった。

しかし表情やポーズは、ちょっと弱いかな・・・と感じてしまった。

あれだけの目鼻立ち・・・そしてあれだけの個性的な衣装とテーマの割に、演技がおとなし過ぎる。もう少しデフォルメされた大袈裟なポーズや表情を作れれば、もっと魅せたのではないかと残念に思う。

でも、あの衣装は最高に似合っていると思う。センスも良いし、もっとどこかの国の誰かのようなふてぶてしい程の自信と、自分の魅力をもっと自覚した上での開き直りがあれば、金メダル級の選手であるはず。

そして浅田真央選手・・・凄い気迫と集中で、何度観ても鳥肌が立つ。

テーマに負けない、鬼気迫る表情。

我が家でとっている新聞の夕刊の記事で、あの演技を評してこう書いていた。

【「表現力」という言葉を超えて、この日、４分間で浅田が見せたのは、今季の浅田自身の格闘だった。思うように決まらなかった得意技、そして自分の中の不安と戦う姿だ。何かを、誰かを演じようにどという余裕など見当たらない。普段の浅田からは創造できない必死の形相は、図らずも「鐘」のテーマに重なった】

それは違うんじゃないか？

あれこそが浅田選手が渾身で演じたイメージだと私は感じたし、あのテーマをいつもの浅田スマイルたっぷりで演じたらおかしい。

不動明王が乗り移ったかのような、激しい表情は、単に現状を乗り越える苦しさからくるものじゃないと私は思う。

ラフマニノフのピアノの小品集から、前奏曲作品3-2・・・荘厳で重たく暗いイメージだけど、少女では演じきれないドラマチックな内容になっていたと思う。

もう少し完成度を高くしたら、世界一のフリー演技だっただろう。

キム・ヨナ選手は勿論素晴らしかったけれど、それぞれの個性と迫力では、鈴木・安藤・浅田は決してひけをとっていなかった。

採点されて順位が付いてしまう事は勿体無いし残酷だ。

でも仕方ないのかな、「ショウ」ではなくて「競技」なのだから。

前回のトリノ五輪の女子フィギュアのフリーでは、神戸の幸太の危篤の報せと荒川静香選手の金メダルの演技に魅せられたのとで複雑な朝だった。

もうあれで、どちらも部外者の私なのに燃え尽きてしまったようで、今回は何と言う事なく観ていた女子フィギュアスケートだったはずなのに、３人の選手がそれぞれにとても素晴らしくて、仕事そっちのけで観た甲斐があった。

でも、そのツケはちゃんと回ってくるのだ。

料理も頑張ろうと決意したばかりにのに、昨夜は既にスパゲッティ・ナポリタンを作るだけで精一杯。今夜だってご飯こそ炊いたものの、生姜焼きと胡瓜の酢の物だけ簡単に作り、キンピラと浅漬けの残りで食べた。

これでは前の状態に逆戻り。

でもね・・・体力は年々衰えるばかり、猫はどんどん増えてお世話の時間は増えるばかり、仕事もたくさんしないと暮らして行けないし、１日の時間が増える訳じゃなし・・・

手抜きも必要なのよね。

だから私が料理が上手いとか、マメだとか誤解して下さっている方々には申し訳ありませんが、日頃はお仕事している皆さんと同じか、多分それ以下なんです、はい。

イオ

ご飯食べたら・・・

Feb. 26, 2010