猫雑記20100817

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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メラ

えっ、また太った？

Aug. 17, 2010

2010年8月17日　火曜日

連日の猛暑。

もう35度以上の猛暑日は、今年の夏になってから20日以上はあったようだ。

でも、まだ終わりじゃない。まだまだ続きそうなこの猛暑。

今日の最高気温はどこで出たのだろう？

連日、熊谷市や館林市、多治見市などで全国一番を競っているけれど、体温超えの気温を生きている間にこの日本で経験する事があろうとは、昔は想像もしていなかった。

今では30度なんて日には、むしろ涼しく感じる。

熱中症で亡くなるお年寄りが多いと連日ニュースで聞くものだから、つい心配で母に電話してしまう。

母も大抵の女性の例に洩れず、冷房が好きではない。

夜は涼しい風が入るらしいのでこちら程には暑くないだろうが、歳をとると暑さ・寒さを感じ難くなるそうだから、母の言う事を鵜呑みにしていると心配だ。

窓を締め切って寝るのは危険だし、女性の一人暮らしで窓を開けて寝るのもこれまた物騒な気がするし、冷房は温度調節が難しいのを私自身も実感しているし、夏は本当に厄介だ。

今夕電話した時には、ちょうど物凄い夕立のさなかだったようだ。

いいなあ・・・あっちは夕立があって。

こちらは連日カラカラの旱々照りだ。地面がひび割れそう。

これも妹が送っておいてくれたＤＶＤなのだが、軽いモノでも観ようか・・・という事で、今夜はこれにした。

【ラブ・アクチュアリー】

クリスマスを前に、大勢のカップルや家族が織り成すドラマ。

悪人は一人も出て来ないし、ハラハラすら程ドラマチックな出来事もなく、ほのぼのと安心して観ていられる愛の物語だ。

邦題：ラブ・アクチュアリー
原題：Love Actually

製作年：2003年
製作国：イギリス・アメリカ合作

監督・脚本：リチャード・カーティス

出演：
ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、
アラン・リックマン、コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ、
ローラ・リニー、ローワン・アトキンソン

愛する妻を失い、残された義理の息子の幼い恋を通じて、男同士の切ない心を通わすようになれた父親に、【シンドラーのリスト】でシンドラーを演ったリーアム・ニーソン。

義理の息子役のトーマス・サングスターが凄くいい。

どう良いかと言うと、子供の悪魔のような顔が良い。

この時13歳らしいが、もっと幼く見える。兎に角、抜群に可愛い。

太めだけど愛らしい秘書に恋してしまった新任の英国首相に、相変わらずタレ目で情けない様子が今回の役にはピッタリ過ぎるヒュー・グラント。

アメリカの大統領役は大統領には少しも見えなかったけれど（どちらかと言えば、狡賢そうでＣＩＡの長官のようだ）、ヒュー・グラントはちゃんと英国首相に見える。

太っている事を理由に失恋したと打ち明ける可愛い秘書に同情して、首相権限でその男を殺害してやろうか？等と言っていたくせに、ラストで抱き上げた時には、「重いよ、ナンシー」と言う。

この二人には、笑えるシーンが多くて楽しい。

夫の親友に秘めた想いを寄せられる愛らしい新妻に、【ジャケット】や【プライドと偏見】そして【パイレーツ・オブ・カリビアン】のキーラ・ナイトレイ。

この作品でも、やはりとてもチャーミングだ。

ちょっと受け口気味だろうか？笑った時の口元に特徴がある。

ポルトガル人のメイドと恋に落ちる小説家には、ＢＢＣのテレビドラマ版【高慢と偏見】でダーシーを演じて人気を博したコリン・ファース。悩める中年の姿がとても魅力的だ。

起死回生を賭け、昔の自分のヒット曲をクリスマス・バージョンの歌詞に変えてリリースする、過激で下品な老いぼれロックスターにビル・ナイ。

夫の浮気の気配を感じて苦しむ熟年の主婦に、【ハワーズ・エンド】や【日の名残り】のエマ・トンプソン。名女優の流石の貫禄・・・でも体型までがすっかりイギリスの中年女性らしく、貫禄たっぷりとなっていた。

その浮気に走りかけた男の経営する会社に勤める女性社員は、ずっと恋心を秘めていた相手のデザイナーとようやく良いころまで行くのだが、精神を病んで施設にいる弟からの頻繁な電話と呼び出しを無視出来なくて、恋が成就させられない。

この女性社員役には、最近あちこちの作品で姿を観るローラ・リニー。

「真実の行方」ではリチャード・ギアの元恋人で検察官役、「目撃」ではクリント・イーストウッドの娘役、「ミスティック・リバー」ではショーン・ペンの後妻役を演っていた。

因みにこのローラ・リニーと【ジ・エージェント】でトム・クルーズの新しい恋人になるたった一人の女性社員役や【シンデレラマン】でラッセル・苦労の妻役を演ったレネー・ゼルウィガーはタイプと言うか、顔の表情の作り方がとても似ていると思うのだが如何だろう？


こちらがローラ・リニー	こちらはレネー・ゼルウィガー

ドラマを織り成す人々の周辺の人間や家族も、それぞれが良い味を出していて善人ばかりで楽しい。

・・・という具合に大勢の男女の恋物語が繰り広げられるのだが、いずれも暴走はせず、常識ある大人としての抑制が効いていて切ない程だ。

それだけに叶わない恋心も多いのだが、それでも救いがある。人生にはタイミング次第で叶わぬ事もあるけれど、それでも傷ついた心に報われる優しさや秘めた愛が注がれる事もあるのだ。

見終わった後、心地良い後味の残る映画だった。

疲れている時は、こういうのが一番。

メラ

そうかしら？

Aug. 17, 2010