2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ナム

マンガみたいな
目ですって?

Jul. 5, 2011
ナム
2011年7月5日 火曜日


ゴマは、少し食べる量が増えてきた。

ホタテの貝柱の刺身を叩いたものをほんの少ししか食べられない日が続いたけれど、フレークの小さな缶詰フードを少し食べるようになった。



だけど大半は残してしまうので、残りをアンちゃんが食べてしまう。

そしてアンちゃんは食べ過ぎで下痢をしてしまった。



本当はゴマだけ隔離して食べさせたいのだけれど、ゴマにもゴマのこだわりがあって、食べる場所は決めているらしい。

それにケージに閉じ込められた事の無いゴマは、却って興奮してしまってそれで疲れさせてしまう。

今は好きにさせてやりたいので、ゴマの寝たい場所で寝させ、食べたい時に食べられるものを食べさせたい。

そして気分が良ければ甘えに来て、気が済むまで甘えさせる。

そういう方針にしたのだ。





アンちゃんの食べる量は付きっきりで見ていて加減させないといけないので、明らかに食べ過ぎだと思う時には可哀想だが皿は下げてしまって、勿体ないけど捨ててしまう事になる。

この季節の2階は、冷房を入れていてもそんなに涼しくは無い。

缶詰フードは直ぐに匂いが変わってしまう。

そうなったら、どのみち食べないし食べさせられないもの。



かと言って、小出しにして残りを冷蔵しておき、少し温めて出しても食べない。

カツブシをほんの少しトッピングしてやっても、そのトッピング部分しか食べない。



贅沢なものだ。

私達なんかたくさん炊いて冷凍してあるご飯を、チンして食べる事の方が多いというのに。



食べられるようになってからも、ハンストすれば私達が根負けして、新しいホタテを出してくれると思っているフシもある。

だけど出来ればキャットフードを食べさせたい。

ホタテやカツブシなんかばかり食べて、またストルバイトにさせてしまうのも怖いから、本当に食べられない時の最後の手段なのだ。





それでも胃を動かしながら栄養を与える事を続けたせいか、何とか最悪の時期は脱したように思う。

ウンチも3日に一度は出ている。

ウンチが出た後は、スッキリしてまたご飯をねだる。

よしよし、いい按配だね。





口の中の痛みも、こころなしか軽減されているような気がする。

食べながら「ギャッ」と言ったり、一口食べては首を振ったり、いつまでも口をクチャクチャ言わせて痛そうにしていた頃と比べると、そういう事がずっと減っている。



猫の投薬だって上手だし、口を開けさせるコツだってちゃんとこの手が知っているのに、ゴマとジャムはどうやっても口を開けて見させない。

かつてマルコにカンピロバクターが検出された時、全員に日に2度、1週間の投薬を2クール行った。

その時で懲りてしまったのだろう、ゴマもジャムも。



だから本当のところは解らないけれど、もしかしたらアインのように悪い歯が溶けてしまったか、カワムラさんのように抜け落ちたか、いずれかかも知れない。

年齢や腎臓の状態を考えると抜歯の手術は出来ないだろうから、それが一番望ましい成り行きなのだ。

歯根が腐ってしまっている歯が抜け落ちてくれない為に、モアがどれだけ苦しんでいるか。



トムもそうだった。

歯根が腐っても抜けてくれず、下顎に穴が開いてしまい、そこから排膿されてしまうものだから、ますます歯は抜けないのだと先生に説明された。

いっそ膿が溜まって行けば歯が抜けるのが早まるのに、開いた穴から膿が出て行くから、望む状態へ近づいて行かないのだと。



そんな事ならいっそ抜歯手術してしまえば良かったのに・・・と思われるかも知れないが、トムの場合、肝臓も腎臓ももう殆ど機能していない程に悪かったので、それも出来なかった。

それはモアも同じだ。




いっその事、猫に歯なんか生えていなければ良いのに。

何度もそう思った。



でも、それは無理だよね。

本来、猫はあの歯で獲物の肉を食いちぎっていたのだから。

柔らかい、或いは飲み込み易いキャットフードなんか自然界には存在しないのだから。




若くて元気なうちに、そして歯が悪くなる前に歯を抜いてしまったらどうなんでしょうか?と先生に訊いた事もある。

先生は苦笑いして、それもまた難しい判断ですよね・・・とだけ答えてくれた。





いずれにせよ、これだけ多くの頭数の猫たちの健康管理に於いては、悪い歯を手術で抜く事が出来るコンディションであるかどうか・・・その管理と、難しいけれど慢性疾患や歯周病予防に努める事は勿論だ。

しかし我が家の場合、捕まらない家庭内野良の比率も高いから、食べられなくなった時・・・それが死を迎える時である可能性も高いのだ。

だからちゃんと食べてくれて、元気に家の破壊活動を繰り広げ、良いウンチをしてくれてさえいれば、それだけで幸せだと思っている。





タムのように、最期の時が近づいたら抱いてキャリーに入れられ、病院にも連れて行く事を許してくれた猫もいるし、食欲廃絶も知らず一切の薬も病院も不要なまま年老いて、ある日、朝ごはんの後、窓辺の陽だまりのお気に入りの場所で眠るように死んだみーちゃんの例もある。

タムもみーちゃんも家庭内野良ではあったけれど、タムもみーちゃんも毎日幸せそうに穏やかに、或いは他の猫たちと仲良く暮らしていたし、私も彼女たちをうちの子にしていられた事はとても幸せだった。







決まった法則なんか無い。

「出たとこ勝負」のようだけど、その時その時に出来る最善の事をするしかないんだ。

今回もまた、日々それを痛感している。



ミュウやジーコ、アインがそれぞれ違ったお手本を見せてくれたように、カワムラさんやみーちゃん、マルコ、トムやタムがそれぞれ自分らしい生き方と最期を見せてくれたように・・・そして父も母もまた、いかにも父と母らしい最期であったように、今生きている私達は、精一杯生きて自分らしい死を迎えられたなら、それだけで良いと思う。





長々と書いて、結局「クロージング」はそれだけかい。

ま、それが真理である事には違いないしね。

弱虫だから、いつもそれを反芻して自分を叱咤しているだけなんだ。
ナム

性格もマンガよ

Jul. 5, 2011
ナム
ナム

ね〜ママ?

Jul. 5, 2011
ナム

私の可愛い妹は今でこそ冷え性の寒がりだけど、幼児の頃ときたら、家族みんなが(姉の私も含め)炬燵に入っているのに、一人だけ部屋の隅の柱に寄りかかって足をバタバタさせ、訳の解らない一人遊びをしているような子供だった。

昔の家だから、暖房と言えば炬燵しか無かった。

ストーブもあるにはあったけれど、それは炬燵の無い部屋で使うものであって、炬燵があるのにストーブまで併用する程には私の故郷は寒い土地ではなかった。



それでも冬は普通に寒い。

なのに妹は炬燵に入ろうとせず、余ったエネルギーを足をバタバタさせる事で放出させているかのようだった。

「こっちに来て炬燵に入りなよ」と言っても、妹は楽しくて仕方ないというようにニコニコしてバタバタしていた。



しかし、あれが正しい「子供のあり方」だったのではないか。

可愛い小さな怪獣。

今でもあの姿をありありと思い出す事が出来る。






思い起こせば、妹はいつもニコニコしていた。

子供の頃の写真だって、妹は必ずニコニコしている。



そして姉は、ブスッと不機嫌な顔をして写っている。

決して不機嫌ではなかったはずだが、恥ずかしかったのだ、笑顔を作るのが。

子供のくせに。






そしてそのブスッとした姉である私は、同じ子供でも掘り炬燵に首まで潜ってひざまずき、日がな一日ずっと絵を描いていた。



解るかな、ひざまづいて炬燵に首まで潜るって。

掘り炬燵だから出来る格好で、普通の電気炬燵でうつ伏せに入るスタイルが、掘り炬燵だと段差があるからひざまづく格好になるという事だ。

これだと、ただのうつ伏せのスタイルと比べて首や背中に掛かる負担が少ないから、長時間同じ格好をして居ても楽だった。



そうでなくても、好きな事だと叱られても止められない程長時間続けている性格なのだが。





兎に角、間違っても外で鬼ごっこしたり、毬つきしたり、ゴム飛びしたり、泥遊びしたりするなんて事はない子供だった。

私にとっての楽しい遊びは、絵を描く事と本を読む事だけ。

同い年の遊び相手が近所に居なかったせいもあるかも知れないけれど、幼少のみぎりより完璧にインドア派だった。





そして子供のくせに寒がりだった。

多分、じっとしていて動かないから寒いのだ。

お祖母ちゃんには「子供は風の子」なんだから外で遊ぶようにと随分と言われたものだ。

けれどそんな叱責など馬耳東風で、年寄りも敵わない程の「炬燵の主」だったのだ、私は。






だから女の子でも、ああして公園で友達と叫びながら楽しそうに走り回っている姿を見ると、やはり私が変わった子供だったのかな・・・と思う。

外で遊ばない、だから服も汚さない、転んで怪我をしたりもしない、しもやけやアカギレなんか知らない。

子供らしい可愛いところが無いと言われ続けた子供時代だったけれど、それは性格のせいもあり、行動の傾向のせいもあったのだろう。





そんな虚弱な事では困ると心配したお祖母ちゃんが、少しでもこの非活動的な孫娘をアクティブに、そして抵抗力をつけさせようとしてガールスカウトに入れたのだ。

その狙いはある程度上手く行ったとも言えるし、本質的な性癖は全く変わらなかったとも言える。

特にキャンプに関しては、良い「団」に恵まれ長年続けたお陰でどこの誰にも負けない位の経験値と技術を身につけたけれど、それは無理をして頑張って行動力やサバイバル術を身につけたに過ぎない。

本当は出掛ける事も、手を汚すような事も、数日でまた解体するテントをわざわざ張る事も、帰宅したらまた片付けなければならないキャンプ道具一式を準備する事も、みんな気が進まなかった。



キャンプで唯一好きだったのは、かまどを作り、火を熾してその火を上手に一日管理する事だ。

今だって、もし焚き火が出来るならば、或いは庭に薪ストーブや焼却炉があるならば、日がな一日そこに張り付いて、燃やせるものを燃やし続けるに違いない。



だから薪割りも得意だった。

小学生の子供のくせに、鉈で上手に薪割りをした。

これだって場数をこなしたから上手くなったのだ。



何しろ好きな事は飽きずに続けるから上達が早い。

好きな事は誰よりも上手になりたい。

上手になればその事がより一層好きになる。

そういうスパイラルのひとつだったな、薪割りは。





そしてストック魔はその頃からの性癖で、薪のストックがなくなる事が嫌で大量に薪を割り、それを綺麗に積み上げておく事が好きだった。

もし薪ストーブで暖を取るしかない生活だったなら、薪小屋を作り、一冬で使いきれない位大量の薪を積み上げてニヤニヤしているだろう。

それは私にとっては「宝の山」に等しい。

使った分だけ直ぐに補充したい程、ストックしておく事自体が好きなストック魔なのだ。



今は薪なんかストックしても使い道がないからしないけれど、その代わりにトイレットペーパーのストックは人が見たら驚く程にある。

雪に閉ざされた僻地の一軒家じゃあるまいし、ちょっと行けば店は幾らでもあるというのに。






火を燃す事と水を撒く事、そして生活必需品をストックしておく事・・・これが宿命的に好きなのは子供の頃からなのだと改めて確認した。

アウトドアでの活動は嫌いなくせに、外でしか出来ない水撒きと焚き火は、多少具合が悪くても、代わってやると言われようが人任せには出来ない、譲れない楽しみなのだ。

蚊に刺されようと、暑くて疲れようと、毎日の水遣りは私の楽しい仕事のひとつになっている。





水だけ撒いていれば高給が貰える仕事があったなら、迷わず志願すると思う。

どこかの公園で募集していないだろうか。

退屈なんかしない、一年中、一日中水を撒く・・・それだけで喜びに満ちて過ごせる自信がある。






まったく、人は色々だ。

みんなだって変な性癖やこだわりは、きっと持っているだろう。

猫だって性格も体質も色々だもの。

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