猫雑記20110804

2011年《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ガラ

ママ、遊ぶ？

Aug. 4, 2011

2011年8月4日　木曜日

このところずっと気温が低い。

低いったって２８度くらいはあるのだけれど、８月と言ったら近年では３６度とか３７度なんて事が多かったから、すっかり涼しく感じる。

とは言え、湿度は高い。暑くも無いのに汗が蒸発しないので、そうと解る。

湿気・・・もう言い飽きたけど、これが本当に厄介だ。

本当は、２８度程度の気温で冷房なんか要らない。

でも、湿度が高くなるとある種のウィルスや細菌が繁殖し易くなる事に間違いはないし、食欲が落ちたり、アレルギーも出易かったり、そもそもベタベタして気持ち悪いし、ろくな事は無い。

ゴマは寒がりだけど、冷房を止めると途端に調子が落ちる。

アンダも寒がりだけど、湿度が高いと途端に咳の発作が増える。その結果、酷く吐く。

これは湿度のせいとしか思えないじゃないか。

仕方ないからエアコンは入れっ放し。

幾ら外からひんやりとした風が入っても、それが湿気ていてはダメなんだ。

問題は「暑いか涼しいか」じゃなくて、許容出来る湿度であるかどうかなんだ。

私は今日のような涼しい日に、キッチンで料理をしていて熱中症になりかける。

換気扇もつけて空気の流れを作ってはいるけど、強火のガスの火に焙られ続けていると、流石に暑い。

冷房からは一番遠い位置にあるからな・・・ガス台の場所は。

涼しいからと、火を使った料理に熱中すると熱中症になる・・・「熱中」違いで、シャレにならないよな、これでは。

夏場は、スーパーのお惣菜コーナーで揚げ物が良く売れる訳だ。

いや、そもそも自宅では揚げ物をしない主婦が多いのかも知れないけれど。

私も老いを迎えるにあたり、もう揚げ物なんかしないで買って済まそうかな・・・と思う。

でも、美味しかったためしがないからなあ・・・惣菜コーナーの揚げ物。

母は突然亡くなる当日まで、自宅で揚げ物をしていたらしい。

その日はヒレカツだったそうだ。

母の揚げるヒレカツは美味しかった。

久し振りでヒレカツ、揚げようかな・・・私も。

ゴマ、今朝ウンコが出た。

なのに昼間はずっとくったりと寝ていて、食べさせるのに苦労する。

食べたとしても、余りにも力無い様子に胸が痛い。

あの強いファイターのゴマはどこへ行ってしまったんだろう。

ミュウもアインも健在だった頃・・・そしてアインがまだゴマを受け入れられずに威嚇していた頃、ミュウがオスの本能を思い出してか、とっくに去勢されているくせにアインにマウントしようとした。

アインは大袈裟に「ギャーッ」と悲鳴をあげて嫌がる。

するとゴマがその悲鳴を聞きつけ、２匹に駆け寄り、自分の何倍もあるミュウの身体にボディアタックをかました。

パンチとか噛みつくとかではなくて、自分の身体全てを使って大きなミュウに体当たりしたのだ。

ゴマはアインを助けたつもりなんだろう。

決して仲の良い同士ではなかったはずだが、ゴマの方はアインを嫌いではなかったのかも知れない。

だけどアインは猫が好きじゃなくて、別にゴマに限らず誰が相手でも、近づけばパンチしようとした。

そのパンチは躊躇いがちでノロいものだから、素早いゴマのパンチがカウンターで３発も出た。

アメショーのアインは頭が大きい。

的が大きいせいか、ゴマのパンチは必ずヒットした。

「ゴンゴンゴンッ」と、音が聞こえるような気がした。

でも爪は出さなかったね、ゴマちゃん。

ちゃんとルールを守って、「肉球パンチ」しかしないゴマ。

その点、アンちゃんには爪の出たパンチを貰っては、こめかみに傷を作ってしまう。

アンちゃんは無邪気で、ただ遊んでいるつもりなんだけど、猫同士の遊び方のルールを教えられていないのだろう、母猫やきょうだいとの関係が希薄で。

折角助けても、助けた相手がパンチするような様子を見せれば、先んじてパンチを繰り出すところが、流石にゴマはサビ猫だと思った。

兎に角強い。

誰にも負けない。

ジャムが自分より倍以上も大きくなってからだって、寝そべっているジャムの周りをグルグル回ってガン飛ばしをして、ジャムを泣かせていたっけ。

「ゴマちゃん、許してあげてよ、ジャムは良い子で寝ているだけじゃない」

いつも私がお願いしていた。

そのゴマが、こんなに早くこれ程衰えてしまうなんて、全く考えていなかった。

ゴマはいつまでも元気でいてくれるものだとばかり思っていた。

それでは母の場合と同じではないか。

強くて健康で頼り甲斐のある存在ゆえ、私は油断し甘え、モラトリアムでいたのだ。

だけど突然、「母との明日」は消滅した。

猫との関係だって同じ事。

マルコにもミュウにも、まだまだ生きているものだとばかり思って、「はいはい、後でね」なんて言っていたのだ。

後っていつだよ？

私はその言葉をずっと心の中で繰り返して今日まで生きて来た。

もう後なんてないじゃん。

でも、今は解る。

私があっちに行って、ミュウやマルコやママに会えた時だ。

その日までお預けを食うのはミュウやマルコではなく、私なのだ。

ガラ

また「後で」なの？

Aug. 4, 2011