猫雑記20110809

2011年《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

月別index	2010年～｢猫雑記｣index	2005～2009年｢猫雑記｣index		1999～2004年｢猫雑記｣index
猫たちの写真タイトルで見る「foto de 猫雑記」			Top page	サイトマップ

ジャム

ママも虫が
好きなの？

Aug. 9, 2011

2011年8月9日　火曜日

堪らなく暑い。

・・・等と毎日言っても詮無い事だけれど、一応書いておこう。

それにしいも藪蚊の多い事と言ったら・・・流石に長袖の上着を着て水撒きするのは辛くなったので、虫除けジェルを塗って外に出るのだけれど、これが何とも気持ち悪い。

サラッとしていようがベタベタしていようが関係なく、何かを肌に塗るという事が生理的に耐えられない。

これは化粧も同じだ。

多分、慣れの問題なのかも知れないけれど、皮膚の呼吸が妨げられるような気がして、次第に苦しくなってくるのだ。

油分の含まれるファンデーションなどもっての外で、オイルフリーのパウダーだけでも苦しくなる。

気のせいだとは思っても、一旦苦しくなると居ても立ってもおられず、直ぐに洗い落としたい衝動に駆られて辛抱出来ない。

私の今回の人生には、化粧は無縁だったな。

きちんと化粧をしている大人の女性には、頭が下がる。

この猛暑の中、化粧をしスーツを着て外回りの営業をしている女性だっている事だろう。

そんな女性が我が家に営業に来たら、保険に入ったり屋根を直したりは出来ないけれど、氷を一杯入れた冷たい飲み物のひとつも出してあげたい。

宅配のオニイチャンにも、チューチューアイスを用意しておこうかな。

「ファーブル昆虫記」は、第一巻の上を除いて全て届いた。

食料の買い出しから戻ったところに郵便配達のオニイサンが来て、「ちょっと重たいけど良いですか？」と言って、私に幾つもの荷物を渡してくれた。

何が届いたか解っているので、嬉しくて重さなんか感じなかった。

７冊が、４冊、１冊、１冊、１冊と４か所から届いた。

４冊は偶然同じ書店から購入した古本だった。

私はAmazonのシステムを良く理解していないので、本のタイトルでだけ探して状態の良い古本を選び買ってしまったてるから、書店から辿って欲しい本を探すという事が出来ていないのだ。

きっと出来るんだろうな・・・と今更思うけど、どうなんだろう、実際のところ。

ともあれ、あと１冊だけだ、届いてていないのは。

しかも第一巻の上・・・仕事が一区切りついたので、早く読み始めたいのに。

別段、途中から読んでも良いだろうとお思いの方もおられようが、これは単なる昆虫図鑑・解説書ではなくて、虫をめぐり当時の文化やファーブル自身の人生、考えを全て注ぎ込んだ一大文学書である。

前書きからちゃんと読み始めたいのだ。

しかも今回の「完訳」モノは、昆虫もファーブルも愛する人では人後に落ちないフランス文学者奥本大三郎氏のライフワークとも言うべき力作であり、注釈や図、写真も豊富なものになっている。

>>こちらご参照下さい。

もともと昆虫や魚、鳥などの生態を詳しく解説した本が欲しかった私なのだが、偶然、ＢＳアーカイブスのハイビジョン特集で、その気持ちに火をつけた番組を観てしまった。

「ファーブル昆虫記　南仏・愛しき小宇宙」という番組を３日にわたり放映していた。（>>こちら参照）

つい先日の事だ。

私が観たのは、その番組の更に「再放送」で、深夜１時から３時までという強行軍だった。

眠かったけど、とても魅力ある番組で「見せる力」を持っていた。

忍耐強く「決定的瞬間」を待ち、この上無いフレーミングと画質で虫の生態を見せる。

そればかりか、ファーブルの生涯にまつわるエピソードもふんだんにちりばめ、ひいてはファーブル研究の今や第一人者で今回の「完訳ファーブル昆虫記」の翻訳者でもある奥本氏の、そのファーブルマニアぶりも心温まる内容で収録されていた。

こういう番組こそがＮＨＫの真骨頂だ。

主要な出演者である奥本氏が、今では記念館になっているファーブルの生家を何度目かに訪れているのだが、何度そこを訪ねても、それだけで胸が一杯になってしまう程にファーブルに心酔しているのが解る。

また、ファーブルが幼い息子を失ったというエピソードのくだりでは、我が事のように涙ぐんでいた。

初めて知った事実でもあるまいに、この人はファーブルの残した偉大な仕事を研究・翻訳するにあたり、本当にファーブル心の中に入り込み、全身全霊でこの膨大な仕事に取り組んでいるんだな・・・と感じて好感が持てた。

この番組の再放送一夜目を観ただけで、欲しかった「ファーブル昆虫記」全巻購入する導火線の火を点けたと言っても差し支えない。

欲しいと日記に書いたのが８月２日。

放映１回目は、８月４日の未明だった。

何と言うタイミング。

私の為に再放送してくれたようなものだ。

４日のうちに、既刊全てを注文してしまった。

倹約する節約すると言っていた私がまた買い物してしまったのは、ＮＨＫと奥本氏とファーブルのせいだ。

明日には、残りの第一巻の上も届くだろう、きっと。

明日が待ち遠しくて仕方ない。

明日の遠足を待ち兼ねる小学生のような気分だ。

と言っても、私は遠足なんかちっとも待ち遠しくない小学生だったけれど。

ジャム

ジャムも虫が
大好きだよ

Aug. 9, 2011