猫雑記20111027

2011年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

月別index	2010年～現在｢猫雑記｣index	2005～2009年｢猫雑記｣index		1999～2004年｢猫雑記｣index
猫たちの写真キャプションで見る「foto de 猫雑記」			Top page	サイトマップ

仏壇のロウソク

Oct. 27, 2011

2011年10月27日　木曜日

出来ない事と出来る事

一時的な炎症や怪我と違い、殆ど回復して行く見込みの無い身体機能の不自由さを味わうとは、少し前までは思っていなかった。

免疫学者の安保先生曰く、病気や体質はその人の性格や生き方が大きく左右しているものだという事だし、私の今の状態も間違いなく自分が招いた結果なのだと思う。

だから「なんでこんな事に・・・」とは言わない。

だけど、あまりにも次々と加算されて行くのには参るなあ・・・

自分で言うのもナンだけど、器用で何でも思い通りに出来た手の指の動きが少しずつダメになって来た事は、事のほか精神的に応えた。

出来なくなっている事を列挙すると、好きだった針仕事や編み物が出来ない。

右手では蛇口をひねれないし、瓶の蓋やボトルの蓋が開けられない。

鋏を使えなくなって来た。親指を開くという動作が出来ないので、鋏を開けないのだ。

車のハンドルをしっかり握れないから、暫く前から好きな運転が出来なくなった。

そうでなくても強い鎮痛剤を日に４回飲んでいて、運転は禁止とある。そもそも禁止されていなくても、薬が効いている時は頭がフラフラするから怖くて出来ない。

だけど出来る事もたくさんある。

筆圧が高い癖があるので、ボールペンのような筆記具で小さな文字を書く事は難しいけれど、力を入れずに済む太いサインペンで大きな字を書けば良い。

細いサインペンで、力を入れずに何とか小さな文字も書ける時もあるが、辛うじて判読出来るレベルで、人様にはお見せ出来ない。

でも、兎に角、まだ字は書けるのだ。

キイボードを打つのには全く支障が無いし、マウスもかなり細かく使える。

マウスを細かく使うってのがどういう事か、解る事には解ると思う。

出来る証として、数日前からサイトの表紙の猫の写真を何点か変える作業をしてみた。

写真の切り抜きには、マウスを微妙に使うのだ。

モアもジャムも、アンちゃんもシャインもテトも変えた。

でもまだトリコロール隊の３匹が仔猫のままだ。だって大き過ぎて、スペースを食うんだもん。

ガラもマーゴもフレアも変えたいけれど、なかなか適した写真が見つからないので、またいずれ・・・。

包丁もまだ何とか使える。

但しかつら剥きなど親指を微妙に使う作業は出来ない。でも、かつら剥きなど１０年に一度くらいしかしないのだ。今から板前修業する事もあり得ないし、全く問題なし。

箸も持てるし、シャベルも使える。

猫のブラっングも出来るし、撫で撫でなんか今までより上手になった。

撫でるのに上手い下手があるのかって？

あるのよ、これが。

撫でる距離と速さ、それから撫でながら唱える呪文、もとい愛のメッセードに秘訣があって、文句を言い続けていたリマやジャムがピタッと黙って気持ちよさそうにするには、今までの撫で方じゃダメだったのよ。

今更・・・だけどね。

出来る事が一杯ある事を有り難いと思って、出来る事で残る人生を目一杯楽しく過ごしたいね。

明日はもう週末だから、あと１日頑張って仕事をしたら、土日は料理と庭仕事を楽しむんだ。

どちらもやらねばならないという気持ちを持たず、やりたいように、やりたいだけ、気が向くままに。

いよいよ撮るものに事欠いて仏壇周りなんか撮ってみたものの、思ったほど面白い出来栄えではなくて直ぐに飽きる

正式な仏壇ではないのだけれど、我が家の仏壇の風景も撮ってみた。

暗いうちにロウソクの灯を撮ってみたけど、暗い場所の撮影ってやっぱり難しいね。

みーちゃんとマルコ、両親の遺影とお供えだけ撮ってみた。

他の子たちの遺影も撮ろうとしたのだけれど、やっぱり手首が痛くて途中で厭になってしまった。

明日は庭のプランターに植えた野菜苗も撮ってみようかな。

つまらない被写体ばっかりだけど。

やっぱり被写体として猫に敵うものはないな・・・と気付く。

今更だけど、猫ってどうしてあんなに美しい生きものなんだろう？

他の動物だってそれぞれ美しいと思うけれど、やっぱり猫が好きなんだろうな、きっと。