2015年3月16日 月曜日 |
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仕事や試験勉強をしなければならない時に限って、急ぎではない、それどころかやらなくても良いような雑用をしたくなる。
今日がまさにそうだった。
100円ショップで買った、A5サイズのレポート用紙を半分くらいの厚さにして束ね、グラビア雑誌の表紙の厚紙でカバーを作る。
どうやって綴じようか悩み、手芸用ボンドでくっつけた。
綴じ方としては、決して上手に出来上がったとは言えない。
開くと割れてしまうので、割れたページには綺麗な写真の切り抜きでツギハギをした。
先日来、コラージュにハマッているので、切ったり貼ったりが楽しいので。
出来上がってから気づいた。
こんな事せずに、A5サイズのノートを買って来て、ノートにコラージュすれば良かったのだ。
その方がしっかり綴じられていて、しかも使い勝手も良いではないか。
どうして気づかなかったかな、そういう事に。
でも、廃物利用で何か作るのが好きなんだと思う。
何だって安く手に入るこの世の中に、わざわざ不便でアナログでアナクロな事をするのが楽しいのだ。
不便を楽しむと言うのかな、でも、確かにそういう精神が私のペースにあると思うのだ。
そんな事を考えていたところ、偶然、何度目かの再放送でターシャ・テューダーさんの番組をやっていた。
20世紀の半ば過ぎに、わざわざ19世紀の頃の暮らしを楽しんだターシォの生き方、考え方、家や庭の作り方、料理、モノ作りの精神は、計らずも私の理想であった。
それはターシャを知るよりずっと昔、多分【大草原の小さな家】をテレビで観ていた頃に芽生えた精神だろうと思う。
家や家具、畑はお父さんが作り、着るものや食べるものは全てお母さんが作る。
ニワトリは卵を産み、家族のベッドには手作りのパッチワークのカバーが掛けられている・・・という按配の暮らし。
勿論、不便な事も多い。
電気もガスも無く、冷蔵庫もエアコンも映画もインターネットも無い生活など、今の私に送れるはずが無い。
だけど、せめてささやかな魂は捨てずに居たい。
物を大切にする心、小さな命や限られた人生の中で今という時間を大切にする心、多に居に惑わされない心を大事にしたい。
そういう事を改めて考えていた。
・・・仕事サボりながらね。
結局、サボりの言い訳か?
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キジ丸 そいつはいけませんや
Mar. 16, 2015
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キジ丸 サボっていたら、人生なんか短いんだから
Mar. 16, 2015
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キジ丸 後悔しますぜ
Mar. 16, 2015
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解ってるよ~、キジ丸。
だから私、寝る間を惜しんで頑張って来たんだ。
でもね、寝ないとダメだと最近では思う。
結果的には、早死にして人生の時間を損するような気がして来た。
今は、あくせくせずに長生きしたい、そう願ってる。
ペンペン草やタンポポはまだ摘んでいないけれど、菜の花は毎日のように食べている。
胡麻和えにしたり、辛子和えにしたり、マヨネーズで食べたり。
今日の昼には、またイタリア人になろうとスパゲッティにしてしまった。
菜の花とパンチェッタのカルボナーラです。
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菜の花のカルボナーラ Mar. 16, 2015
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パンチェッタはこれにてお終い。
スーパーで3個セットで千円だったのだ。
私には、ちょっと高い。
以後はベーコンでよし。
でも菜の花を使ったカルボナーラは、想像通り、とても美味しかったんだけどね。
卵とベーコン、菜の花なんて、黄金の組み合わせだもの、不味く作る方が難しいよね。
画像は汚らしいなあ、何となく。
カルボナーラ食べながら、古い映画をBSで観ていた。
小津安二郎監督作品の【浮草】だ。
これがとても良かった。
中村鴈次郎の洒脱で上手い事。
中村玉緒のお父さんだよね?
若い頃の若尾文子は綺麗だし、川口浩はアイドルのように可愛いし、杉村春子も京マチ子も良かった。
ストーリーも大人のしみじみとした悲哀や諦念、控え目で節度のある人情を描いていて、全体的にいつもの小津タッチが薄く、鴈次郎の上手さが際立ち、作品がキュッと締まっているのだ。
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美しさは勿論、若い頃から声が独特で素晴らしい若尾文子
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恋仲になる若い二人
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京マチ子と中村鴈次郎のラストシーン
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実を言えばあまり好きではない小津映画の中で、例外的に好きな作品かも知れない。
妹にも観ておいて欲しい。
ついでにダビングしておいて欲しいな、もう一度観たいから。
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