2015年3月20日 金曜日 |
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「地下鉄サリン事件」から20年。
あの日、私は職場で同僚からニュースを聞き、もしこうちゃんが乗っていたらと恐ろしかった。
こうちゃんも私も、まだ勤め人だった頃、そして勤め人でなくなる事なんて考えもしなかった頃の出来事だ。
でも、こうちゃんは始業前の誰も来ていない静かな時に落ち着いて仕事をしたいからと、毎日物凄く出社が早かったので、地下鉄に乗っている時間帯ではなかった。
何たって9時始業なのに8時前には会社に着いちゃうんだから、ちょっと早過ぎるよね。
その代り、夜はあまり遅くまで残らなかった。
あの頃から早起きで、猫は3匹しか居なかったけれど、4時には起床していたんだ、私達。
ま、ミュウちゃんも4時になると「起きて~」「起きろ~」と起こしに来た。
あの大きな、デラックスな身体がドカドカと胸の上に乗って来ただけでも内臓破裂するんじゃないかという位の衝撃で、とても眠り続けてはいられない。
だけど私も根比べで、起きてやらない。
目を閉じたまま、寝ているふりをするのだ。
するとミュウは、そっと下瞼の縁の部分に爪を引っ掛けて、まるでアカンベさせるみたいに目を開けさせるのだ。
これは危険な遊びで、誰とでも出来るものではない。
ミュウと私の間にだけ成立する、ギリギリのスリリングな目覚ましごっこであった。
それでも私が起きずに頭から布団をかぶってしまうと、それを力ずくではぎ取ろうとしてくれたりと、決して朝寝坊を許してはくれなかった。
爪切りしてあるし、ちゃんと手加減してくれているので決して引っ掻き傷など出来なかったけれど、瞼の縁に爪を引っ掛けてアカンベさせるなんて真似をしたのは、ミュウだけだ。
容赦なかったね、4時に起きてやらないと。
特別な猫だったよ、ミュウは。
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テト ボクは?ボクも特別?
Mar. 20, 2015
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テト うんうん、特別に可愛いよね
Mar. 20, 2015
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テト そんなに可愛いんだったらさあ・・・
Mar. 20, 2015
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テト 爪切りなんかしないでよ~!
Mar. 20, 2015
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何も足を切ろうってんじゃないんだから、大袈裟な抵抗するのはやめなさい、テト君。
意気地無しだね、アンタは。
ナムちゃんなんかトラバサミに掛かって、足も尻尾も切断したんだよ。
物凄~く痛かったと思うよ。
そういう辛い経験を乗り越えて来たから、ナムはテト君と違って強いんだよ。
テトはちゃんと爪研ぎしないから、直ぐに爪がぶ厚くなってしまう。
よし、週に一度は「爪切りDAY」だからね。
いいね、逃げてばっかりいて爪切りしなかったら、シャインみたいに大変な事になるんだよ。
いつも立ち食いしているキッチンで、直ぐ脇にある棚を久し振りで撮ってみた。
何年か前に、私が考え、こうちゃんが作ってくれた棚だ。
とても重宝して居て、仕舞いこんでいた鍋もボウルも、みんなディスプレイして、時々磨いている。
良く光っているのは銅のボウルで、撮影者は勿論、魚眼レンズと同じだから、隠れたはずの赤いチャンチャンコ着たこうちゃんまでもが写り込んでしまっている。
仕方無いなあ、狭くて咄嗟に逃げ場がなかったんだもんね。
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キッチンの棚 Mar. 20, 2015
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ひとつ上の段には良く使う鍋を Mar. 20, 2015
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もうひとつ上の段 Mar. 20, 2015
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これを作って貰って、本当に良かった。
但し、冷蔵庫や洗濯機を買い替える時には、一時的にでも撤去しないと通せない事が判明した。
ど、どうしよう・・・
もしこの家を猫たちが全て旅立った後でも手放したくない理由があるとしたら、この棚と寝室の出窓に作って貰った棚を持っては行けないという事だろう。
この20年があっという間だったように、
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