2015年4月15日 水曜日 |
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久し振りで、朝から良く晴れた。
陽射しは眩しく、空は真っ青。
だけど今日は、いつ突風が吹いたり雷雨になってもおかしくないという気象予報なのだ。
既に風が強い。
まだ散り残っていた桜の花が、風でそこら中を舞っている。
桜吹雪は綺麗だけど、後で掃除が大変。
「後で」どころか今ですら既に、雨で大量に散り積もった花弁が、人の歩みで踏み固められている。
水気を帯びた桜の花弁は踏まれ踏まれて団子へとこね上げられ、更にアスファルトに踏み広げられているという感じだ。
ちょっと箒で掃いてみたが、力が要って仕方ないので、もう少し乾いてバラけるまで待とう。
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テト 何で春なのに寂しいんだろう
Apr. 15, 2015
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テト 何ですか?
Apr. 15, 2015
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テト ほっといてくれます?
Apr. 15, 2015
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そうだよね、寂しいよね、テト君。
ルスはアンタのママのような存在だったものね。
カワムラさんとルスとリマ、そしてテト君は一緒に出窓に並んで、外の桜を眺めたっけね。
時はどんどん過ぎて行く。
桜の花が散るように、誰でもみんな死ぬ。
咲いていられる間は、精一杯咲こう。
それしか言える事が無いね。
午後はもっと空が不安定になるそうだから、早めの時間に出掛ける用事を済ませてしまえるよう、朝はまだ暗い午前3時から大車輪。
お陰で郵便局と銀行、スーパー、ドラッグストアを回り、「丸亀製麺」でざるうどんと天麩羅を食べて帰宅しても、まだお昼前だった。
おいこら、昼前から天麩羅とうどん食べてるのか?って、朝ご飯が5時だったから、早めのお昼ご飯ですう。
青空には遠くに色い雲が見える程度だったのに、どこから降って来るのか途中パラパラと天気雨が落ちて来たり、物凄い強風が吹いたりしていた。
これから夜に掛けても、まだ春の嵐になる可能性が残っているとか・・・群馬県全域で竜巻警報が出ていたし、表が降ったところもあると聞く。
春のお天気は定まらないね。
そう言えば、母が生前よく言っていた。
梅が実をつける頃になると、雹が良く降るんだという事を。
実家の庭に見事な梅の木が1本あった。
しかし私が実家で暮らしていた頃には、梅の木にも梅の実にも全く興味が無かった。
私はひたすら自由になりたくて、目的がある訳ではないのだけれど、家を出て自立する事ばかり願っていたんだ。
だから大学生になり、勉学と家事の両立は結構きつかったんだけど、兎に角楽しかった。
父も母もまだ若く、私はまだ子供で、将来にとりわけ不安も抱かず、猫との暮らしなど想像した事すらなく、ましてや梅の木や梅の実になどアンテナが届こうはずもなかった。
母は今の私よりずっと若い頃から、梅干しを漬けたり、白菜を漬けたりしていたというのに。
今では梅の木も無く、私が13歳の時に新築した実家も既に建て替えられ、母もいない。
「今年も票で梅の実がうんと落ちたんだよ」と言った母の声は今も耳に残っているし、梅の木の様子は今もまざまざと目に浮かぶ。
梅の木は母の存命中、母が切らせたのだ。
母はどうして梅の木を切ったのだろう。
毎年たくさん収穫していたのに。
19歳で家を離れた私にとって、実家や故郷、父や母はあの頃のまま、時間が止まっているようだ。
私がこっちでたくさんの変化を経験したように、故郷も実家も父や母も、みんな長い時間の経過の中で変化して行ったのだという事が、上手く実感出来ない。
これが郷愁というものか。
若い頃には全く持たなかった灌漑だけど、歳を取るとこんなにも昔が懐かしいものなのかな。
若さゆえか、あまり好かないと避けていた故郷でもあるのに、矢鱈と美しく懐かしい。
でも、それは記憶の中の風景であって、現実のそれとは違うのだ。
そこんところが切ないよね。
今日は凄く暖かくなったので、庭のクラブアップルの花が一気に開いた。
なんとも可憐な花を、しばしお楽しみ下さい・・・って、花が咲いただけで楽しくて仕方ないのは私なんですけど。
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こんな可愛い蕾はもう少数で・・・
Apr. 15, 2015
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赤かった蕾は、開花すると限りなく白くなります
Apr. 15, 2015
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こんなに鈴生りに花をつけて・・・
Apr. 15, 2015
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クラブアップルは、ルスのようだね。
ルスの故郷でも、きっとリンゴの花がこんな風に咲いているんだろう。
これほどたくさん花をつけたのは今年が初めて。
庭の大半にジャングルのようになってはびこっていた羽衣ジャスミンを撤去したせいだよと、こうちゃんは鼻高々だ。
確かにジャスミンに成長を妨げられ、幹はヒョロヒョロ上へ上へと伸びてしまい、横に張る枝が少ない。
花は枝の先端部分についているので、今のままでは頭が重くて、花の位置も高過ぎて良く見えない。
よし、適切な時期に剪定し、樹形がガッチリと逞しくなるよう、そしてたくさんの枝が出るようにしよう。
こんな花の咲く木が、是非うちの庭に欲しかったんだ。
来年はもっと樹形が良くなるよう、ちゃんと勉強して手入れしなきゃね。
ルスの花だからね。
ルスへはもうひとつ、お花とプレゼントも戴いたのだけれど、それはまた明日にでも・・・
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