2015年7月29日 水曜日 |
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毎日が矢のように過ぎている。
矢のように・・・などと言う言い方は、全く何も考えていない、おしきせの慣用句だ。
実際に「矢」などという物が身近ではないし、そもそも実物を見た事すらない。
矢は弓の力を借りて、きっと凄く速く飛ぶのだろう。
人間の力だけで投げて飛ばすよりもずっと速く。
それで矢の如く・・・という表現をするようになったのではないかと思う。
だから時代に合う・合わないは別として、間違った表現でない事は確かだから、何も考えずに聞き齧りで使っていて良いのだろう。
しかしまあ、現代では死語に等しい慣用句は、探せば幾らでもあるよなあ。
私など話が達者な年寄りにみっちり仕込まれた子供だったせいか、ボキャブラリが古臭い。
母も言葉の達者な人で、やはり母から影響を強く受けて、母の年代の人と話して丁度良いフィット感がある。
先日も母と同い年のお爺さんと話していて、私に「戦争の体験はおありですか?」と聞かれて魂消た。
戦争が終わって僕らは生まれた、戦争を知らずに僕らは育った・・・ちゅう新しい世代ですよ。
それだって今から見れば、相当古いんだろうけど。
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ナム そうよ、言っちゃナンだけど・・・
Jul. 29, 2015
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ナム ママって相当・・・
Jul. 29, 2015
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ナム 古臭いと思うわよ
Jul. 29, 2015
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ナム 前世紀の人ですもんね
Jul. 29, 2015
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そっか、ナムちゃんたちはみんな21世紀生まれなんだね。
ゴマだけは20世紀の終わり1999年生まれだけど。
ミュウもアインもジーコも勿論、20世紀生まれだった。
こんなに頭数が居ても、ゴマまでなのか・・・20世紀を知っているのは。
つくづく月日の経つのは早いね。
色んな事を早くしないと、あっと言う間に死んでしまうよ。
今年も麦茶を「沸かして」飲んでいる。
一昨年までは、水出しのパックを使っていたのだけど、やっぱり煮出した方が美味しいのと、3~5分位は沸騰させた方が殺菌になると知って以来、そうしている。
麦茶に含まれる成分には、血流を良くして体温を下げたり、血栓を予防したりしてくれると知って、これはいよいよ麦茶の時代到来かと思った。
麦茶の香ばしい香りの元となっている「アルキルピラジン」という成分は、原料を加工する際に香り成分や抗酸化物質の生成に関わるメイラード反応と共に生成される物質で、血液の流れをよくする働きがあることが研究の結果明らかになっているそうだ。
また麦茶に含まれている「GABA(ギャバ)」という成分には、腎臓の働きを良くし、血圧が高くなる原因であるナトリウム(塩分)を排出する作用がある。
もともと血圧が正常な人の血圧には影響を及ぼす事はなく、高血圧の病気がある方にのみ血圧を下げる効果がある事が解っている。
「GABA」には動脈硬化や血栓症を引き起こす中性脂肪やコレステロール値を下げる働きもあるので、血液をサラサラにしたい人にとって麦茶は最適の飲み物であるかも知れないのだ。
熱中症に注意しようと呼び掛ける猛暑の日々、色んなテレビ番組でそんな麦茶の効用を言っているものだから、やばい、麦茶が売り切れたらどうしようと心配になった。
今は買い置きがあるけど、品切れになりませんように。
どうせ飲むなら、美味しく、効果が期待出来るものを飲みたい。
麦茶で思い出すのは、昨年の夏のこうちゃんの入院だ。
毎日、冷たい麦茶を保温ポットに入れて届けていた。
飲み物は幾らでも自販機で買えるし、院内にはコンビニだってある。
談話室のパントリーには無料の冷水器だってあるのだけど、家の麦茶が良いと言う。
入院中、こうちゃんのたったひとつの要求だった。
点滴で麻酔を入れなくなってからは、さぞかし退屈だろうと思い、テレビを見たければカードを買って来ると言ってみたけど、テレビは見ないと言うし、本も読まないと言う。
新聞だけ持って来てくれと言うけど、面白くないでしょぅよ、新聞なんか。
仕方無いから、いまどきのウォークマンを買い、手持ちのCDから一杯音楽を入れて病室に置いた。
充電器がスピーカーを兼ねているのだ。
イヤホーンは鬱陶しいから、スピーカーを使って小さな音でずっと流していたようだ。
若い男の看護師さんに、「カワグチさんの音楽のセンスは良いから・・・」と褒められたと言う。
ふふん、カワグチさんの奥さんのセンスだよ。
しかも30年前、40年前の音楽やクラシックばっかりだ。
20代の人にしてみれば、新鮮だったのかも知れない。
あの地獄の日々から、もう直ぐ1年だ。
よくぞ生きて帰って来てくれました。
手術の直後、どんどん血圧が下がってしまった時、覚悟して下さいと言われた時、私は何を感じていたんだろう。
全然思い出せない。
ま、いいや、わざわざ苦しい事を思い出す必要なんか無いのだ。
楽しい事を考えよう。
生きて行くのはなかなかに苦しい事なんだから、敢えて面白い事だけ考えるようにしていたって、嫌でも苦しいものなんだから。
深刻にならず、出来るだけヘラヘラ笑って生きよう、心して。
先日亡くなったデンちゃんに、お花を戴きました。
うちにはまだ一杯居るので、どうかお気遣いなさらないようお願いします。
でも嬉しかったです。
有り難うございます。
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デンゃんへのお花 Jul. 29, 2015
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日記に「死」の概念が出現しない日が無いね。
仕方無い、生きる事は死へのカウントダウンでもある。
死を意識して初めて、生きる事の素晴らしさ有り難さを思い知るのだし、常に死を意識していても別段悪い事ではないさ。
死にたくはないし、出来るだけ長生き出来るように努めるけどね。
それでもそんなに遠い日の事ではないのだ、自分の死も。
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