今日は朝寝をしようと思っていたのに、無情にも電話で起こされる。その時にはこうちゃんが出てくれたのだが、また眠ろうとすると今度は玄関チャイムが鳴る。慌てて出て行くと牛乳屋の集金だ。姑が配達して貰っていた宅配牛乳の８月分だと言う。まったくもう、連休の朝に来ないで欲しい。またベッドに入るがなかなか眠れない。今度は携帯が鳴る。急いで携帯のある場所まで行って出るが、その時には切れてしまっている。留守電にセットしていないのだし、もうちょっと長く鳴らして出るまで待って欲しい。いつも首からぶら下げている訳ではないのだから。

携帯電話へは、その後も２度かかって来た。１件は以前のご相談者のご主人からで、事情が複雑らしくて結構長くかかってしまった。まだ朝だよ・・・もっと休ませてくれよ、連休最終日なんだよ。でもみんな自分の抱えている問題で、頭が一杯なんだ。私はみんなの抱えている問題で一杯で、自分の問題なんか頭にありゃしない。もともと悩みなんかないんだけれど・・・と言うか基本的に悩まないんだけれど。

その後、寝るのは諦めて渋々と起きる。ミュウとジーコが折角添い寝してくれていたのに、後ろ髪を引かれる。あまり眠れていないし、疲れもピークだ。鏡を見ると（見たくはないが、狭い部屋の１面に馬鹿デカい鏡があるから仕方ない）やけに顔が腫れぼったい。目の縁にはヘルペスらしき水脹れが出ている（時々出るが、また直ぐに引くのだ）。やれやれ・・・。

昼にはみそラーメンを作る。インスタントだが、私の夢に出て来ては私のおかずを食べてしまったリエさんが送ってくれた地域限定モノらしいシロモノである。細いネギを山ほど刻み、七味唐辛子と共に乗せる。美味しい。ちょっと足りないので、シナモンレーズンロールというパンにアイスコーヒーも追加する。パンはモソモソして食べづらい。ミュウも食べたいと言わないところを見ると、あまり美味しいパンではないという事だろう。解るよ、ミュウ。私にも美味しくないもの。失敗したな、こんなの買って。昼から秋刀魚にすれば良かったのだが、掲示板にハロさんがラーメンを食べたと書いていたのを読んだら、にわかにラーメンが食べたくなったのだ。その私の書き込みを見て、ｎｉｎａさんは夕飯をラーメンにしたというから、何と言う食物連鎖（そういうのは食物連鎖とは言わないだろうけどさ・・・）。

そして夜には秋刀魚づくし。２匹は叩いてつみれ汁にした。先ずは細長い秋刀魚を丸ごと三枚におろす。我ながら、三枚おろしは上手いと思う。それから皮を剥ぐ。中骨に残った身も、スプーンでこそげておく。猫たち、今夜も刺身が貰えると思ったのか、自分もまな板の上で叩かれんばかりに迫って来る。それを必死で防御しながら、小骨が舌に触らないように念入りに叩く。どうしてこうも、うちの猫たちは卑しいんだろう・・・猫は飼い主に似るという法則はやっぱり当たっているんだなあ・・・と情けない納得の仕方をする。やれやれ・・・。

つみれはネギのみじん切りと共に団子にし（新鮮だったら生姜など加えなくとも臭みはない・・・と生姜を入れ忘れた事に後で気付いて弁解する）、濃い目の澄まし汁に落として行く。大き目の団子が６個。二人分としてはたっぷりだ。そして４匹を焼いて、大根おろしとスダチで食べる。もちろん新米の炊きたて。猫と戦いながらのつみれ作りで精魂尽き果ててしまい、他のおかずは作れなかった。白菜の漬物があるから、もうこれだけで充分だけどね。

秋刀魚ははらわたと共に、感激しながら食べた。テーブルの上には、アインもミュウもジーコもマルコもいる。じーっと皿と箸の動きを見つめている。マルコなんか、秋刀魚の尻尾に食らいつこうとする。ジャムとゴマだけが欲しがらずにお利口にしていた。茶色だろうがシルバーだろうが、トラ柄はお馬鹿で我が儘だなあ・・・。馬鹿でも利口でも、猫だったら可愛くて好きだけどね。

残りの秋刀魚は半分は生姜と共に圧力鍋て煮て、半分はハラワタを出して（勿体無くて涙が出る）糠をまぶして冷蔵しておく。焼く時には糠を洗い流し、水気をとってから網焼きする。これはこれで身が締まり、とても美味しい食べ方だ。こんな風に連日の秋刀魚三昧で、私のハラワタは秋刀魚で満たされるだろう。それも幸せかも知れない。よく考えると汚い話だ。

たった今、具合の悪い野良猫を保護したいという方からの電話を終えたところ。ご自分で猫を飼うのは初めてという事だが、逡巡しながらも自宅に置いて余生を送らせてあげる決心をして下さった。あとは捕獲と搬送なのだが、捕獲器を手配し、搬送波比較的地理的に近い裕美ちゃんに獣医まで車での搬送をお願い出来る事になった。裕美ちゃんは飼い犬のブンちゃんが大変具合が悪く、酸素吸入をして保たせている状態だし、且つ飼い猫７匹（その中にはゴマの娘のモンちゃんも含まれる）と保護猫３匹を抱えて大変な日々なのに申し訳ない気持ちだが、気持ち良く引き受けてくれて有り難い。今頃、直接お二人が電話で打ち合わせしてくれている事だろう。やれやれ・・・。