ジャム
視線の先には・・・
Jul. 17, 2007 |
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2007年7月17日 火曜日
先日、仕事の打ち合わの後でこうちゃんと待ち合わせ、安いファミレスで遅めの昼ご飯を食べた。
いつものように、食べるのはあっと言う間、どこの客よりも早い。
そしていつもだったら箸を置くのと同時に伝票を掴んで立ち上がり、とっとと猫たちの待つ家に帰るのだが、その日はふと思い立って、書類の整理をそのまま広いテーブルでしてから帰る事にした。
家では紙の類はゆっくりと広げていられない。紙食い猫(ジャム)がいるからだ。
新聞も広げては読めないし、ノートも大きなものは駄目だ。
本当は大きなノートに、太いサインペンで大きな文字で書き殴るのが好きなのに・・・と言うよりリウマチの指では小さな文字が書けない。無理して書くと痛いし、オヨヨ、こんなはずじゃあ・・・と泣きたくなる程下手糞な字しか書けなくなってしまった。
ま、元々達筆な訳ではないし、ちゃんと他人が判読出来れば良いのだ。
ともあれ、その辺の大学生がファミレスでドリンクだけで居座って勉強している姿や、女性のグループがとっくに食べ終わってからいつまででもお喋りしてテーブルを独占している様子を横目で見ては苦々しく思っていた私としては、幾ら空席だらけの時間帯だとは言え、食べ終わってから長居するのも申し訳ないので、追加でゴマ団子と中国茶を注文した。
気が弱いのかな・・・
揚げたてのゴマ団子はなかなか美味しかった。お茶はバイキングなので、幾らでも飲んで良い。しかし結局、そうゆっくりとお茶なんか飲んでいられなかった。
20分もすると書類の整理も終わってしまって、お茶のお代わりをするよりも家に帰りたくなる。帰巣本能が強くて伝書鳩のようだ。
帰ろうとしてレジに向かう。レジの後ろの棚には、どこのファミレスにもあるように子供向けのオモチャや縫いぐるみが色々と陳列されている。
その中にマルコが居た。
いや、それは犬の縫いぐるみだったのだが、何故かマルコを彷彿とさせた。
茶白だからだろうか。目が丸くて、素っ頓狂な表情をしているせいだろうか。
突然涙が出そうになるのをこらえて、暫く悩んだ。
こんなものを買ってどうする。50歳にもなって、子供の頃でさえ欲しがらなかった縫いぐるみなんか買うのか。
しかし結局は買ってしまった。千円ちょっとだったし。
いや、値段の問題ではなかった。
後ろ髪引かれて帰るのが嫌だったし、一度でもマルコに似ていると思ってしまったら、他の人に買われてしまうのが惜しかった。
うちには既におサルの「リトルこうちゃん」も居るし、白いクマの「バブーちゃん」も居る。図らずも縫いぐるみが増えてしまった。
硬派なつもりの私の美意識ではちょっと恥かしいが、マルコが居ない事で喪失感が大きいジャムには、こんな物でも気休めになると良いと願う。
こんな事で騙しの効かない子だとは思うけど、私の気持ちは汲んでくれるはずだ。
今は、マルコのケージの中に置いて居る。
時々、自分でそこに置いた事も忘れて、視界に入った時にハッとする。
しかしマルコはもう居ない。これはただの犬の縫いぐるみだ。魂のない物体であって、マルコの代わりでない事は勿論だ。
ま、可愛いからいいか。ジャムも気がついてくれたようだし・・・
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犬マルコ
Jul. 17, 2007 |
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犬マルコ
Jul. 17, 2007 |
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夜は、やっとの思いで1品だけ作る。ゴーヤ、人参、長葱、キクラゲ、干し椎茸、豆腐を炒め、甘辛く味付けしたら卵を加えて炒り付ける。
いつもの炒り豆腐に、いつも買い置きしているゴーヤを加えてみたのだ。いつものオーソドックスな炒り豆腐も美味しいが、これはこれでほろ苦くて美味しい。
白い部分もあまり取り除かないし、塩で揉んだり湯通ししたりしないので、ニガウリは苦いまま。子供向けの味じゃない。
あとは炊きたてのご飯に、焼き海苔とプチトマトだけ。1品作ればご馳走だよ、もう。
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炒り豆腐
Jul. 17, 2007 |
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