2011年 《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫雑記
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ペリー

シャイな僕

Jun. 1, 2011
ペリー
2011年6月1日 水曜日

6月になってしまった。

だから何だという事ではないのだが、爽やかな5月は駆け足で行ってしまった。

寂しい。





何日も降り続いた雨が上がったら、途端に虫が一杯出ている。

もうとっくにナメクジも藪蚊もダンゴムシも出ていたけれど、今日は名前も知らないケムシや芋虫の小さいのをたくさん見つけた。



ハバチの幼虫だろうか・・・濃い紺色というか濃い緑色の小さなイモムシは。

ある鉢植えに、これが集団発生していた。

長さ5〜6ミリしかない小さな幼虫だけど、食欲は旺盛らしく、数日見ていなかっただけで、その鉢の葉っぱは8割方食い荒らされていた。



虫に触れると落下して丸くなる。

落ちると土の色に同化して見失ってしまうから、落とさないように注意して掴み取らなければならない。

ピンセットでそっと丁寧に摘み、剪定した柔らかい葉をたくさん入れた大きな袋にお入り戴く。

これ以上私の大事な鉢植えを食害されては堪らない。



直ぐに補殺しないだけで、どのみち土曜日のゴミ回収には出してしまうゴミ袋だ。

少なからず心が痛む。

カマキリの子や蜘蛛の子は見掛ければ大事に大事に守ろうとしているというのに、チャドクガやハバチの幼虫に対してはこんな仕打ちで良いのか。



しかし私には、全ての生き物を生かそうとする試みは不可能だ。

ゴキブリも藪蚊もムカデもヨトウムシも大歓迎、一杯エサをやるから、どんどん増えてうちに住みなさい・・・とはとても言えない。



私が犬猫とタヌキとカマキリ、蜘蛛くらいにしか愛情が持てないからと、その非博愛精神を責めるなら、その方ばどうぞご自身でゴキブリやムカデ、チャドクガなんか一杯お飼い下さい。

ご自身で何もしないで人の批判だけするのは、それは卑怯者のする事ですものね。




ルスは良く食べ、流石に疲れたのだろう・・・良く眠っている。

もう部屋中を嗅ぎ回ったりもしない。

かつてカワムラさんとリマと3匹だけでしつぽり仲良く暮らしていた自分の部屋だもの、そりゃあ落ち着くよね。





昨日はルスに向かって威嚇なんかしてしまったペロも、今日はもう怖い相手じゃない事が解って落ち着いて来た。

でもね、ペロ、ルス姉ちゃんは、本当は物凄〜く強いんだよ。

アンタなんかとても太刀打ち出来ないんだからね。



・・・と、子供を脅かすような事を言ってどうするのだ、私は。




その子供は、マーゴとお尻をくっつけ合って眠っている。

マーゴもペロが平気になって来た。

基本的にペロはおとなしい、気弱な子供なのだ。




そしてペリーはいつも通り、イオにくっついて眠っている。

本当の姉弟のようなこの2匹。

イオもとっても強いメスだ。

そしてペリーもまたおとなしくて、気弱で、甘ったれの子供っぽいオスだ。






うちはどうしてメスがみんな強くて、オスはみんな弱虫なんだろう。

デンちゃんだけは、まだまだ未知数だけどね。




一昨夜、こうちゃんに足のマッサージをして貰いながら、BSで【エイリアン】を観た。

もう何度も繰り返し観ているし、特にもう一度観たいとも思わないのに、ついつい全編しっかりと観てしまった。





日本での公開当時、私はまだ大学生だった。

誰と観に行ったのかも覚えていない位、昔の事だ。



エイリアンをデザインしたハンス・ルドルフ・ギーガーの事は、過去にもこの日記で書いたけれど、エマーソン・レイク・アンドパーマーのアルバム【恐怖の頭脳改革】のジャケットを描いた画家として、その名前を鮮烈に記憶していた。

だから【エイリアン】公開時にはこの画家の名前だけは知っていたものの、監督リドリー・スコットも知らなければ、主演のシガニー・ウィーパーも、その後【パートナーズ】を観て以来の贔屓ジョン・ハートも知らなかった。

役者も、全編を通しての画面の雰囲気も、潜水艦の中の話のような閉塞感や暗さ・静かさと、それに対するエイリアンのあまりの素早い動きや凶暴さも、みんな目新しくて新鮮に感じた。





唯一知っていた役者は、船長の「ダラス」を演ったトム・スケリットだけだ。

彼は鬼才ロバート・アルトマン監督の出世作【M★A★S★H マッシュ】でも、若き日のドナルド・サザーランドやエリオット・グールドと共に、「デューク」という役名で主要な3人の登場人物のうちの一人であった。

【M★A★S★H マッシュ】を初めて観た中学生の私は、余りの面白さ、滅茶苦茶ぶりに大感激したものだが、最近観る機会があって、どうしてこの程度の映画をあんなに刺激的に感じ面白がっていたのだろう?と不思議に思った。

今の世の中は、とっくの昔に【M★A★S★H マッシュ】を超えて刺激と不真面目さに満ち、何でもアリのデタセメで滅茶苦茶な世界になっているのだ。

しかし【M★A★S★H マッシュ】製作・公開当時の1970年には、あの映画は充分に新しかった。





いや、【M★A★S★H マッシュ】の話では無かった。

【エイリアン】について書こうと思っていたのだ。





「リブリー」のシガニー・ウィーバーもまだこの【エイリアン】1作目では初々しい。

顔のアップが出る随所に、まだ少女のような可愛らしさも垣間見られる。

それでもこの作品に出た時、既に30歳だったのだ。



【エイリアン2】は1986年の作品だから、1作目から7年もが経過している。

シガニー・ウィーバーは、2作目では既にオバサン臭い。

欧米人は老けるのが早い。



背が高そうだな・・・と思って観ていたら、180センチもあるという。

でも欧米の女性では珍しくないのかな。

シャラボアは188センチだし。だけど高過ぎるよ、シャラボア。





体内にエイリアンに寄生されてしまい、そのエイリアンが腹を食い破って出て来て、あっという間に死んでしまうケイン役のジョン・ハート。

一人目の犠牲者として物語の開始早々に死んでしまって、当然のこととしてその後は出番が無い。

ジョン・ハート好きな私としては面白くないのだが、この映画の公開当時にはまだジョン・ハートの名も知らなかったのだ。

前年に公開された【ミッドナイト・エクスプレス】も観ていたのに、あの作品ではかなり特殊な役作りをしていて、その後何度目かに観た時に初めてジョン・ハートと解った位だ。

【エレファントマン】の主役も務めたけれど、あの特殊メイクでは誰もジョン・ハートとは解るまい。

何と言っても【パートナーズ】だ。



いや、今回は【パートナーズ】の話題では無かった。

どうしてこうコロコロと話題が逸れてしまうのだろう。

それは多分、【エイリアン】のストーリーそのものに関して、あまり書くべき事が無いせいだ。



だって物語のプロットは極めて単純だ。



地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号。

謎の信号をキャッチして未知の惑星に降り立つが、そこには異星人の船があり、船内には無数の奇怪な卵が存在していた。

いまにも孵化しようとしていた卵を覗き込んだケイン(ジョン・ハート)の顔に、卵から飛び出した生物が貼り付いてしまう。

馬鹿だなあ、そんなものを無防備に覗き込むからだよ・・・と言いながら観ている。

他の乗組員によって船に戻ったケインの体内には、エイリアンの幼体が産みつけられており、ケインの腹を突き破って宇宙船の内部に姿を潜めたエイリアンは脱皮を繰り返して成長し、一人また一人と乗組員を殺戮していく。

一人生き残ったリブリーとエイリアンとの対決は如何に・・・というだけの物語だ。





それがSFホラーとしてかくも成功し、いまやSF映画の「古典」として確固たる地位を占めているのは、話の内容よりもむしろ、恐ろしく冴えた演出と一流の美術効果によるものだろう。

ホラーには重要な要素であるテンポの計算が素晴らしい。

恐怖の対象も、時間の経過と共に謎が多くなって行く。そして最後の最後になるまでエイリアンの全貌はなかなか見せない。

暗く湿り気の多い船内の様子は、いやが上にも恐怖感を煽る。



矢鱈とエイリアンがたくさん出て来て、人間側もひっきりなしに襲い来るエイリアンをドンパチ撃ち殺しまくる2作目よりも、1匹しかいないエイリアンの、その身体を一部ずつ小出しに見せるこの1作目の方が怖い。

【ダーティ・ハリー】もコアな感じの1作目が一番雰囲気があったのと同じように、【エイリアン】も1作目に尽きるような気がする。



それはまた、監督のリドリー・スコットの醸し出す「色」のせいでもある。

その後の【ブレード・ランナー】といい【ブラック・レイン】といい、そして【グラディエイター】といい、独特のリドリー・スコット色が感じられる。

そんな監督の「色」を感じさせる映画監督は、他にはマーチン・スコセッシくらいのものだろうか。



リドリー・スコットの経歴を見ると、大学ではグラフィックデザインを、その後BBCでセット・デザイナーを、そして退社後には数多くのCFを製作しており、その後に映画界への進出とある。

その経歴から察しても、イメージを映像化する事に熟知し、独自の映像美の世界を造り出す事にとことんこだわりを持っているのが頷ける。

その人の「色」を感じさせる事に於いては、世界で屈指の映画監督であろう。





余談だけど(余談ばかりだけど)、エイリアンをデザインしたハンス・ルドルフ・ギーガーの絵のカレンダーを買ったのに、忙しくて飾らないうちに存在すら忘れ、10年近く過ぎてしまった。

今、話題にしていて思い出した。

画集なら兎も角、カレンダーではもう使えないじゃないか。






それにしても、【エイリアン】公開は1979年・・・30年以上も経ってしまったのかと思うと愕然とする。

私にとっては、まだ充分に同時代的なものという気がするのに。



これでは人の一生なんて、あっという間に終わる感覚なんだろうな。

私の過去の30年間はあっという間だった。

この先の30年間はもっと早く過ぎるだろう。



いや、30年も残っちゃいないか。
ペリー

うっうっ・・・

Jun. 1, 2011
ペリー
ペリー

うあ〜っ

Jun. 1, 2011
ペリー
ペリー

えへへ

Jun. 1, 2011
ペリー

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