ルス
何よお、呼んだ?
Sep. 13, 2011 |
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2011年9月13日 火曜日
午前中、頭も目も冴えているうちに仕事に勤しむのが良い。
当然、能率だって上がる。
夕方になると目が霞んで来て、夜には折角の中秋の名月がセブンイレブンのみたらし団子をギューッと2つ押し潰したように見えてビックリする。
私も月が2つ存在する世界に入り込んでしまったのかも知れないと一瞬考えたが、単に焦点が合わなくなっているのだ。
目に力を入れて暫く見続けていると、やっと真ん丸の月ひとつだけにまとまる。
良かった。
まだ月はひとつだ。
私は月ひとつだけの世界で生きて死にたい。
それで充分だ。
しかし、ふと力を抜くと、また月はみたらし団子になり、どうやらこれは大分、焦点を合わせる筋肉が衰えているのだと感じる。
これが老化なのか。
「ファーブル昆虫記」を、そういう訳でなかなか読み進めずにいる。
しかし今日は、目の冴えた朝から読めるチャンスなのだ。
私の通院日で、たっぷりと待ち時間があっていつも身を持て余しているのだから、ちょっと重たいのが難だけど持って行く事にした。
7時半に総合受付開始するまでの約30分間、受付してから8時に血液検査開始までの30分間、そして検査後から内科受診までの1時間から1時間半ほどの間、それぞれ手持無沙汰でいつも過ごしてきた。
でも今日は「ファーブル昆虫記」がある。
嬉しい。
受付開始までの間に早速本を開こうとすると、頭の上から「おはようございます」という元気な声が降って来た。
ベンチの私の隣に座ろうとしてお爺さんが声を掛けて来たのだ。
私も「おはようございます」と返す。
しかしそこから延々とお爺さんのお喋りは続いたのだ。
私は気が弱くて(これは意外にも事実)、途中で無視して本に目を落とす事が出来ない。
無視出来たとしても、お爺さんが今度は別の人を相手に大声でお喋りするのを耳元で聞きながら、この優美な文章を味わうなんて不可能だ。
この本は、上等なチョコレートを舌の上でゆっくりと溶かして味わうように、ワインやブランデーを舌でも鼻腔でも味わうように、同じ1行を繰り返し読んでみたり、身体に染み込ませるように味わって読まなければ勿体ない。
糞虫の生態を描いている部分ですら優雅とも言え、それはまたユーモア精神に溢れてもおり、優れた詩人の作品のような味わい深い文章の連続で、とてもいつものように速読なんか出来ない。
そういう文学なのだ、この「ファーブル昆虫記」とは。
私はその場所を動く事は出来ないので(何たって順番取りなのだ)、ここで本を読む事は一旦諦め、お爺さんの話を伺う役に徹する事にした。
お爺さんは80歳で、まだ車の運転をし、昨日は午前3時に起きて銚子の友達のところまで一人で車で行ったという話。
南加瀬近辺だけでも歯医者が25軒もあるのだという事。
ここの市立病院は既に建て直しが始まっているが、全て新しくなった暁には歯科も眼科も新設されるのだという事。だけど小児科だけは場所も人手も要るので作れないらしいという事。
お爺さんの30年来の胃もたれと下痢が、ここに通っていてもちっとも治らないという事。
そしてお爺さんの考えるところの高齢者の定義などを聞いていたら、あっと言う間に7時半の受付時間になった。
お爺さん、お陰で退屈しなかったよ、有り難う。
それにしても、威勢の良いお爺さんだった。
その後は、検査室の待合で別の人を捉まえてまた大声でお喋りしていたし、病院のスタッフとも殆どお馴染みらしく、通り掛かるスタッフには悉く声を掛けていた。
なるほど、30年間通っているだけの事はある。
でも私がこの先30年通っても、あんな風にスタッフさん達と軽口を聞き合える仲にはなれないだろうなあ・・・ああいうお爺さんは騒々しいと言いつつも、愛される存在なのかも知れないなあ・・・と思った。
私など、猫関係で会う人達も含め、仕事上の付き合い上では目的達成の為にやむなく役割性格を演じているに過ぎなくて、生来の性格は暗くて臆病で引っ込み思案。
新たな出会いや変化を好まず、自分に自信が無く、およそ他人が私に抱いているイメージとはかけ離れているはずだ。
だけど、外で仕事をさせて戴いているうちに、場に応じてコロコロ自分を変えられるようになってしまったから恐ろしい。
それが他人に気を使わせない為の大人としての最低限のマナーでもあるんだし、そうしなくちゃ仕事にならないって事も事実だし、それで別に自分を恥じてなどいないけどね。
それでも本来の性格は本当はちっとも変っちゃいないんだ・・・という事を、こうして時々思い知るって事かな。
人は無邪気であっけかんとしてているのが、万人に愛されるポイントなのかな。
万人に愛されなくても構わないんだけど(ホレ、またヒネた性格が出る)。
そんな私でも丸ごと受け止めて良いところも悪いところも丸ごと愛してくれる人がいる事で、どんどん無邪気にあっけらかんとして来たのも実感している。
だから無邪気であっけらかんとしているから愛されるのか、愛されているから無邪気であっけらかんとしていられるのか、どちらが先なのか解らなくなるような・・・。
ま、どのみち幸せでよござんしたね、私。
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検診はいつもと変わりなくあっさり終わり。
検査の結果は即日解る内容と、血清検査したものはまた1ヶ月後に検診のついでに聞きに行く。
がっぽりと薬を処方され、今日はこうちゃんが忙しいのでタクシーで帰る。
全然このあたりの道を知らない運転手で、逐一道案内して帰って来た。
私が降りた後の、運転手が行きたい目的地までの道案内までしてあげて、全くご苦労な事だよな、私。
いっそ私がタクシー運転手でもやりたい位だわ、鎮痛剤さえ飲んでいなければね。 |
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