猫雑記20110919

2011年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

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ジニー

ちょ、ちょっと待ってね

Sep. 19, 2011

2011年9月19日　月曜日

暑い。

今日は何で祝日なのか、罰あたりにも解らなかった。

昔は９月１５日という風に固定されていたけど、今は９月の第３月曜日とされているらしい。

「ハッピーマンデー制度」により、２００３年からこの日が敬老の日になっていたというのに、今頃気づいたアホな私。

でも弁解させて貰うと、ずっと普通の生活が送れない程忙しかったんだよ・・・

でもきっとまた来年には「今日は何で休みの日なの？」と聞いているに違いない。

何十年も馴染んでしまった祝祭日の感覚は、ちっとやそっとじゃ抜けないのだ。

きっと死ぬまで・・・だって残った年月程度じゃ、きっと無理、無理。

栗をたくさん戴いた。

どうやって食べようか悩んだけれど、栗ご飯にするには生栗を剥かなければならない。

親指と手首が腱鞘炎だしなあ・・・とギブアップして、先ずは圧力鍋で茹で、熱々のうちにザルに取って触れる程度まで冷ましておいた。

それをどうしようかまたしても迷ったけど、包丁で剥いてそのまま食べる事にした。

２つに半割りしてスプーンでほじくって食べるのが一番簡単なんだけど、昔子供だった頃、母が私達に剥いてくれたように、こうちゃんにも丸のまま食べせてやりたいと思った。

良く切れる包丁で丁寧に剥いた。綺麗に剥ける。

昔さんざん剥いたっけな、茹で栗。

ずっと忘れていたけれど、あの頃の感覚とコツが一瞬で手に蘇った。

「ホイ」とこうちゃんに手渡す。

次のは私が食べる。

次はまたこうちゃんで、その次のは私が食べる。

「美味し～い」

「栗ってこんなに美味いものだったのか」

二人とも感動しながら、次々と食べていくうちに、全体量の半分以上食べてしまった。

栗だけでおなか一杯になる程、一杯食べた。

何と贅沢な・・・でも本当に美味しかった。

栗が新鮮で良いものだったのは勿論だが、茹で加減が絶妙だった。

茹でても湿っぽくなる前に火を止め水切りして、粉を吹くようなポクポク加減が素晴らしかった。あと１分長く茹でていたら、もっと水っぽくなっていただろう。

ま、偶然なんだけど、絶妙であった。

栗って、栗だけで食べてこんなに美味しいものなんだな・・・

しかし私ばかりが剥くのは、何だか不公平だな。

こうちゃんは食べるだけの人。

こうちゃんも手先は器用で、私が返事をするのすら難しい程にぎゅうぎゅうだった時には梨なんか綺麗にむいてはくれた事もあるけれど、慣れないと難しいんだ、栗を剥くのは。

しゃーない、全部私が剥いてあげるよ。

残りもそうして全部食べた。

大満足したけど、栗ってお腹が張るのね。

お腹が張る程食べるからいけないって？

じゃあ、どうすればいいの？美味しいうちに食べた方がいいじゃん？

そうだ、思い出した。

その昔、この家に越して来たばかりの頃、舅の大好物だった栗ご飯をしようとして栗剥き器で生の栗を剥いたら、なるほど専用の器具だけあって栗は簡単に剥けたけど、終わってから見たら親指の付け寝の皮がペロリと剥けてしまっていた。

いわゆる「マメが剥けた」状態だ。

栗剥きしたつもりが、マメを剥いてどうする。

以来、栗剥き器は使っていない。

レバーを叩くだけでみじん切りが出来るというチョッパーも、猫が驚いてすっ飛んで逃げる程の騒々しさで、一度使っただけ。

全て包丁で済むのだ。

使わないモノは邪魔だからと、栗剥き器もチョッパーもみんな捨ててしまった。

いつも切れ味が良いように包丁をちゃんと研いでさえいれば、何て身軽で素晴らしいんだろう。

１８歳で家を出る時に母が持たせてくれた包丁と、大学生の時に東急ハンズで買った「仕上げ砥」だけで、多分一生困らないはずだたったのに、その後３０年の間には色んな無駄な物を買ってしまった。

今更言ってみてもしょうがないけど、つまらない小道具を次々と買った私がバカでした。

そういう無駄遣いはもうしません・・・って、もう５０も半ばだもの、今から調理道具を買う事も無いだろうけどね。