ナム
冬の陽射しの窓辺
Dec. 10, 2011 |
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2011年12月10日 土曜日
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雪かきと落ち葉掃除で食べて行けたなら・・・ |
やっと晴れた。
だけど凍るように寒い。
雨で落ち葉を掃除出来なかったので、道路が落ち葉だらけだ。
寒いので躊躇われたのだが、日が高くなってから完全防備の恰好で出て行き、竹箒で掃いた。
2人掛かりで必死にやらないと、一人では一日中やっても終わらない。
だって、掃除する範囲がとても広いのだ。
うちと隣の家の間の道路、うちと向いの家の間の道路、更にその隣の家の前とゴミ置き場。
それから、うちのガレージの前は反対隣の家とその隣の家の入口でもあるのだが、どちらの家も落ち葉掃除なんかやらないから(因みにどちらの家も、雪かきもやらない)気がついた者がやっておかないと仕方ない。
しかしそれだけ全てやるとなると、公団で雇われて毎日掃除しているオバサンの一人分と同じ位の仕事量になってしまうんじゃないか。
それは大変。
一日中、道路の掃除だけやっている訳には行かない。
だけどそれが仕事なら、一日中やっていても構わないような気もする。
雪かきといい落ち葉掃除といい、決して嫌いではない事が解って来たから。
それに一日中外でウロウロ掃除していれば、散歩中の犬にウンコさせて放置して行く不埒者の見張り番にもなる。
誰か雇ってくれないかな。
くれっこないよな。
どうしてこう、あり得ない事ばっかり考えるんだ、私は。
いい歳した大人・・・しかもそろそろ初老だというのに。
もっと真面目にやれって。
でも、それだけで私達の旺盛な食欲を満たし、超多数の猫たちに今の生活をさせてやれるなら・・・せっせと雪かきして落ち葉を掃くよ、私は。
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そして「雪かき」でつなぐ話題 |
雪かきで思い出した。
都内に中古のマンションを買った年の冬に、大雪が降った。
今からもう24年も前の事。
その後こうちゃんとの出会いがあるなんて、予想すらしなかった頃の事だ。
マンションの前は明治通りの交通量の多い交差点で、歩道橋があり、歩道も大変に広かった。
朝になると今までに見た事も無い位に雪が積もっており、あちこちで雪かきをする音がしていた。
都会では、歩道の雪をスコップですくい上げて車道に投げ、車の通行で雪を解かさせるのだと知ったのもその時だ。
今思うと危ないよなあ・・・私が車のドライバーだったら、そんな事やめて欲しいと思う。
兎に角、管理人さんが一人せっせとマンション前の歩道の雪かきをしていたので、私は喜んで手伝いを申し出た。
管理人さんはもうお爺さんだったし、私は30歳という若さで持病も神経痛も無く、元気一杯だったのだ。
それが私にとって、生まれて初めての雪かきだった。
たった一度雪かきをした位でそんな事を言っては不謹慎なのは承知しているけれど、楽しかった。
重労働だけど、目に見えて仕事のはかどり具合が感じられる作業が、きっと私は好きなんだと思う。
私はその頃、会社員なのだけれど出勤するしないは全くの自由で、ま、言ってみればいいご身分だった。
その代わり毎月の締め切りに追われ追われて、それはそれで密かな地獄だったのだが。
その日も私は出勤せず、一夜にして雪国に変わってしまったかのような眩しい風景にちょっと興奮し、雪かきを手伝って管理人さんに喜んで貰え、私も楽しく労働させて貰って大満足だった。
管理人さんにはお中元やお歳暮もしていたし、小さな規模のマンションだったから、とってもいい感じの関係を結んでいたと思う。
頼まなくても宅配の荷物は気持ち良く預かっておいてくれたし、帰宅すれば「お帰りなさい」「ただいま〜」と声を掛け合っていた。
流石に一緒にお茶飲みまではしなかったけれど。
それがある日、私の引っ越しが突然始まり、驚いた管理人さんが部屋に駆け付けて来てくれた。
まだ引っ越して来て1年しか経っていないのだもの、そりゃあ驚くだろう。
「スミマセン、私だけなんです、出て行くのは。離婚なんです・・・」
私がそう言った途端、管理人さんは「あっ」と小さく言って悲しそうに顔を歪め、くるりと背中を向けた。
心の離れてしまった伴侶と離婚する事よりも、頭金を全部私が捻出して買ったばかりのマンションを出て行く事よりも、そんなにも親身に思ってくれる管理人さんとのお別れは悲しかった。
朝から私と管理人さんとで雪かきをしていても、マンションの住人には専業主婦も何人も居たはずだけど、誰一人手伝いには出て来なかったな。
管理費を納めているのだから、そんな事は管理人にやって貰ってて当たり前という考え方なのかな。
今年の初め、横浜にも大雪が降った。
夜を徹して、植えたばかりの庭の幼木の枝の雪払いをしたっけ。
もう随分と昔の事のように思える。
あの時には、母はまだ生きていた。
も〜雪が一杯積もってすんごく大変だったんだよ〜・・・とか、春になったら桜が綺麗だから庭を見に来てよ・・・とか話していたんだ。
日本水仙の「レディ・マサコ」を植えたのもその頃だった。
夏の間、すっからかんに地上部が枯れていたその「レディ・マサコ」は、11月になるとニョキニョキと新たな芽を出し、葉が伸びて、立派に蘇った。
球根はちゃんと生きていたんだね。
水仙の「マサコ」は蘇ったけれど、母「マサコ」はもう蘇らない。
「輪廻」とか「転生」という考え方もあるのだろうけど、どのみち私が生きている間には父とも母とも会えないだろう。
遅い春に庭に飛来したモンシロチョウを見た時、突然ふと「これはママだ」と感じた。
だけど、それは束の間、母が蝶になって庭を見に来てくれたんじゃないかと思いたかった私が幻を見たようなものだ。
幻でもいいや。
夢でもいいや。
時々はその存在を感じさせて欲しい。
父にも母にも見て貰えていると思いながら、私は死ぬまで生きよう。
こうちゃんは私より後に死ぬ予定だから、こうちゃんにも見て貰えているとは思わないで済むだろう。
妹も同様だ。
私は妹よりこうちゃんより先に死ぬ予定だから、死んだら見てるよ〜。
しょっちゅう口も挟むよ〜。 |
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ここ逆光だけどいいの?
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