ナム
態度が大きいってアタシの事?
Apr. 29, 2012 |
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2012年4月29日 日曜日 |
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ああ、やっぱり。
好事魔多し。
そんな事、わかってる。
もう嫌という程にね。
この歳まで生きて来たんだもの、大抵の事は起きたよ。
「青天の霹靂」もあれば、おぼろげに予測していた事態がじわりじわりと現実になる事もあった。
何が起きても驚かない。
ただ悲しかったり辛かったりするだけさ。
ああ、宝くじが3億円当たったら驚くかな。
だけど宝くじ買わないじゃん、私達って。
エサやりしている野良猫が、ある日狭い庭で「ここ掘れニャンニャン」と鳴くので、正直バアサン掘ったれば・・・大判小判がザックザク出て来たら所有権は誰になるんだろう?
やっぱ、うちか?
出て来ないかな、大判小判か三億円。
くだらない事を言っている場合ではなかった。
フレア、再び容態悪化。
早朝に気づいたので、朝一番で病院に連れて行く事に。
この時期・・・狂犬病ワクチンで年に一度しか来ない犬飼いさんで溢れているこの時期、朝一番のトップで診て貰うのが一番待ち時間が少なくて済むのだが、それでも1時間半は確実に待つ。
9時の時点では、既に12組も来ていた。
び、び、び、びっくり!
信じられない程の大盛況。
ワクチンだけの患者と、治療を急ぎたい患者とで分けて欲しいと願うのは、私の我儘だろうか。
小さい病院だから無理だろうし、そんな小さい病院に日本全国から押し寄せているんじゃないかと言う位に大挙してやって来ている。
一体どうなっているんだ。
もっと空いている病院に行って欲しい。
予防接種にしか病院に連れて行かない飼い主が殆どなんだから。
そして大声で喋ったり、吠え続ける犬を外にされて行かないでも平気だったり、待合のベンチに犬を乗らせたり、マナーが悪過ぎるよ。
横浜と言っても、この辺りは田舎だからね・・・そんな程度なんだろうね、飼い主の意識は。
フレアは、またしても熱もなく、食べられるようになっていたにもかかわらず、体重はまたしても減っていた。
レントゲンに写らない腫瘍というのもあるようだが、それはお腹を開いて見ないと解らないそうだ。
そんな負担は、今のフレアには掛けられない。
開いてみても、マーゴの開腹の時と同じように、摘出も出来ず、そのまま閉じるケースだってあり得る。
膵炎という可能性も、無きにしも非ずという事だが、その為の検査をして診断がついたところで、治療法は無いそうだ。
状態が悪くならないよう保つ為に、補液し続けるしか、現在は方法が無いと言う。
それであれば、今のように補液に通う事しかないと思う。
それすらも受け付けなくなったら・・・その時は、涙を呑んで諦めるしかない。
カワムラさんの時のように、タムやトムの時のように、そしてモアの時のように、静かに旅立ちを見守ってやるしかないと思っている。
その子たちそれぞれが好きな、自分の場所で過ごしながら旅立つのを。
さて、他にも調子の良くない子がいるので、1匹ずつに合ったやり方でケアして行かなければ。
ゴマも明らかに変だ。
普通の時と不調の波がますます大きくて、ぐったりと眠っている時間が長くなっている。
放っておけば何日だって食べないから、胃を動かす為にも、時々は起こしてでも食べさせる。
食べてくれる時と、そっぽ向いて嫌がる時とがある。
今日と言えば、そっぽ向く事すらしない事が多かった。
そんな時は、じっとしたまま、ぼんやり虚ろな目をしている。
私の声も聞こえていないかのようだ。
たとえ最低限度生命維持の為だけにでも、食べさせたいと思う。
胃が空っぽになっている時間が長いと、気持ち悪くなるんだ、腎不全の子は特に。
たちえ少しずつでも、短いインターバルで食べさせるように努めている。
お陰でゴマは吐かなくなった。
マーゴもほぼフレアやゴマと同様だ。
この子も原因は特定出来ない不調が続いている。
腫瘍も内蔵性の好酸球肉芽腫もあり、赤血球にも異常が出たり消えたり・・・うちに来て以来、ずっと病院通い。
出来る限りの治療と検査をしたけれど、解決にはつながらなかった。
マーゴも自発的には食べないので、時々錠剤を経口投与するようにしてドライを飲み込ませている。
これが出来る子はマーゴだけだ。
楽に過ごせてやれるように、少しずつでも食べられるように綿密にケアしながら、必要とあらば通院させるしか無いだろう。
もうとっくに匙を投げられていて、「生きているだけで奇跡だと思いますよ」と言われた子なんだから。
それでもマーゴは日ましに態度が大きくなり、一番威張っているかも知れない。
ペロは小さくて可愛らしいマーゴにしつこくすると、パンチして威嚇されるし、態度の大きいナムがゴロンゴロンのたうって甘えている時も、マーゴに近づく過ぎるとパンチされている。
私達に大事にされる事が当然となり(それで良いのだが)、自分で上がれる場所にも「抱っこして上がらせて」と要求する。
一番良い場所も独り占めし、気が向けばリマの豊潤な腹に埋もれて眠っている。
今が一番幸せだね、マーゴ。
クロちゃんにもキジ丸にも口内炎があるようで、苦しんでいる。
この子たちもまた、野良猫のままにしておかなくて良かった。
濃いハイポ水と、その時々で食べ易いフードとで辛うじてケアしてやれる。
だけど命は少しずつその勢いを弱めている。
その進行は止められない。
少しでも遅らせる事が出来れば良いだけで。
みんな野良猫だった子たち。
殆どがエイズキャリアだ。
だけど彼らを苦しませているのはエイズではない。
エイズを必要以上に恐れないで欲しい。
家猫として良い環境でケアしてやれたら、エイズが原因で死んだ子はうちには居ない。
みんな死因は別の慢性疾患だ。
ともあれ、みんなそれぞれ、野良にいたらとっくに尽きていた命だったかも知れない。
それを捕獲してまで家猫にして、本当にこれで良かったのだろうか?なんて迷いは無い。
野良猫との関わりが深まれば深まる程、野良として生きる事の厳しさを感じる。
ありのままにしておく事が良いなんて思わない。
それでは今どきの都会の野良猫は生き延びられはしない。
当分は毎日の通院が続くだろう。
疲れるけど、通院させ続けられるという事は、生きていてくれるからこその嬉しさだ。
無駄に検査や鎮静をかけてまで血を採るような事はしないでおこう。
1回でも多く美味しいと感じながら食べられるよう、少しでも安心して安全で清潔な家の中で過ごせるよう、それを手伝うだけだ。
死を恐れて延命するのではなく、生の質を高めてやりたい。
少しでも苦しませずに生きて欲しい。
たとえその命が残り少なくても、楽しく穏やかに過ごさせたい。
うにくんのお届けで野村さんがこちらに来る5月5日には、野村さんが保護してくれたフレアやナムと再会して貰えるよう、フレアも私達も頑張る。
ナム、アンタの元のママに会えるよ。
いっぱいいっぱい、言葉では言い尽くせない位いっぱい、アンタは元のママにはお世話になったよね。
一日一日、細かい砂粒を数えるようにして幸せの時間を積み上げるんだ。
幸せの砂時計を作って、一番後から行くからね。
冥土のて土産にするよ。 |
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ナム
身体は小さいのよ
Apr. 29, 2012 |
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ナム
おめめは確かに大きいけどね
Apr. 29, 2012 |
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ナム
野良生活は酷かったのよ
Apr. 29, 2012 |
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ナム
もう直ぐ元のママに会えるのね
Apr. 29, 2012 |
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