猫雑記20130627

2013年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

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2013年6月27日　木曜日　（禁煙３０８日目）

晴れた。

暑くなったけれど、湿度か低くてカラッとしている。

いつも言う事だけど、真夏でもこの程度の湿度なら暑くても我慢出来るのになあ。

百歩譲って蒸し暑くても良いから、藪蚊が一切居なければ、私は安心して庭仕事が楽しめるのだ。

そうすれば短パンにタンクトップで、ビーチサンダルを穿いて水遣りが出来る。

それはちっとも苦ではない気がする。

即ち、今は「苦」なんだな、庭に出るのが。

水遣りに１時間かかろうが、そんな事は苦じゃない。

暑いのを我慢して長袖・長ズボン着用、虫除けスプレーを全身に浴びて、蚊取り線香なんか気休めに焚いて、電撃ラケットを持って、それで水遣りをしているのに、何箇所もまとまって蚊に刺される。

兎に角痒い。

ゴマ

汚い柄の猫って・・・

Jun. 27, 2013

猫だって蚊に刺されれば痒いはずだ。

夏場の野良猫は、蚊に刺されて辛いだろう。

ゴマは仔猫の時、真夏を野良猫として過ごした。

私が当時勤め先の近くに借りていた駐車場へ車を入れていると、車を見憶えているのか、それともエンジン音で識別していたのか、兎に角、私がまだ車から降りないうちに、ゴマはアカと共にどこからともなく駆けて来て、私の持って行くご飯を食べる毎日だった。

まだ小さいゴマが食べている間、アカはゴマの傍に寄り添って、私と一緒になってゴマを見守っていた。

アカは、そういう心優しい若いオス猫だった。

ここで改めて書く事など不可能な位、色んな思い出が蘇ってくる。

アカには、アカ以上に人懐こい兄弟猫がいた。

真っ黒なので、当然「黒」と呼んでいた。

アカは全身茶トラで、それでこうちゃんがそう呼んでいたのだ。

ゴマだってこうちゃんがつけたんだよ。

１４年前の私は、野良猫を家に連れ帰って飼うなど考えた事も無かったから、野良猫に名前をつけなかった。

名前などつけて、情が移ってはいけないとも思っていたのだ。

そうして人に馴らしてしまって、危険な目に遭ってはいけないとも考えていた。

飼いもしない野良猫を人馴れさせてはいけないのだ。

しかしそれぞれの個体を区別する為には、「アカ」だの「黒」だの「ブスアカ」だの「ゴマ」だのと、専ら外見上の特徴だけ表す記号のような名前をつけて、私達の必要最低限の話題にしていた。

思い入れし過ぎてはいけない、だからあっさりと付き合おう・・・最初はそう思っていたのに。

アカとゴマという馴染みの野良猫が出来て、この２匹も私を大変求めてくれていたけれど、それでも家に連れ帰る事は不可能だと思っていた。

ゴマを連れ帰り、うちの子にしたいきさつは、この日記のスタートに書いてあるはずだ。

ゴマとその娘たちを保護し、里親さんを探そうとして作ったサイトだったのだ。

アカは信頼する友人の家に貰われた。

黒は、同じ駐車場を借りているお医者さんが、ある日突然自宅に連れ帰って家猫にしてくれていた。

私のアカへの想いは、言葉に出来ない位、深いものがある。

野良猫では初めて、あそこまで心を通わせた猫だった。

ミュウという立派な夫が居るのに、外で浮気をしている気分だった。

でも私は当時、まだ何をどうすれば良いのか解らなかった。

まだ嫁として弱い立場にあった私は、家を自由に出来なかった。

３匹以上飼うなら家を出て行けとも言われていた。

色々と逡巡し、悩んだ。

今から思うと、どうしてあの時に全部自分で飼わなかったのだろうと悔やむ事もあるし、お陰で良いご縁と出逢えて世界が広がった気もする。

しかし今は私の天下だ。

昔の事など、他人事のように思える。

何事も、１０年我慢すれば道が拓けるものだ。

１０年続ければ、形が見えて来るものだ。

アカとゴマと出会い、初めて野良猫を保護した時から数えて１４年という歳月は、私を大きく変えた。

いや、歳月が変えてくれた訳じゃない。

死に物狂いで対峙し続けたよ、こうちゃんと二人で。

ゴマは家猫の子が捨てられたのだろうな。

野良で生まれ育った猫とは全然違っていた。

きっと汚い柄だからという事で捨てられたのだろう。

今だったらサビ猫を良く知っている私も、最初に見た時には、アカが汚い仔猫を連れて来た・・・と思った。

ごめん、ゴマ。

ゴマは今もあの頃も汚くなんか無い。

夏の夜には、ご飯を夢中で食べているゴマを、たくさんの藪蚊が狙って飛んでいた。

無色の薄いアカにはそれほど群がらない藪蚊が、黒っぽい毛色のゴマにはたくさん寄って来ていた。

野良の黒猫は、鼻や頭部などの毛の薄い所を刺されに刺されて、ボコボコになっているのを良く見た。

黒い部分を刺すと言うのは、どういう事なんだろう。

しかし今、「出せ～出せ～」と文句を言っているのは、クロちゃん以外はみんな毛色が薄いか白猫で、あまり藪蚊に刺されなかったんだろうか。

まあ、どうでも良い。

どのみち根負けして外に出したりしないのだから。

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