2017年4月20日 木曜日 |
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午後、郵便局へ行く。
その際、公園をぐるりと見渡し、よくチェックしておいた。
それには理由があるのだけど、長くなりそうだから最後に書く事にする。
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ペロ なによ~勿体つけて
Apr. 20, 2017
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ペロ 僕にはナイショ?
Apr. 20, 2017
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いいえ、ペロ君、ママは内緒話なんかしません。
でも、何でも口に出して良いという事でもないのよ。
それは嫌われたくないという「保身」ゆえではなく、余計な波風を立てて面倒に巻き込まれたくないという「事なかれ」でもない。
まあ敢えて言うならば、大人になって行く段階では、自分とは異なる価値観を持つ他者に対する思いやりが大事だと学習するという事かも知れないな。
加えて、社会の中で自分がどう振る舞うか、どこまで自己主張してどこまでは譲るという節度をわきまえるという事も覚えた方が良い。
それは生まれ持った「性格」よりも、後天的にも身に付けられるはずの「人間の品性」に裏打ちされていないと、ただの「モノサシ」になってしまう。
大人としての最低限度のエチケットですら、親や先達に言われて身に着くものではなく、様々な社会経験の中で身に染みて体得するものなのかも知れないという事だな。
私とて齢60も間近、もう少し節度と思いやりを持つ大人になりたい。
ペロ君には難しかったかな?
いいのよ、ペロ君はそのままで最高に可愛いんだから。
パパとママとで命を掛けて守るから、好き勝手にのびのび生きて下さい。
それが家猫のお仕事ですから。
さて、このワタクシめ・・・正義感は若い頃と変わらずに強いままだけれど、少しは保身だって考えるし、事なかれ主義だってない訳じゃない。
それでも、地域を良くする為には、何もしないでいる事は良くないと思えばこそ、公園管理の土木事務所に掛け合ったりもしているし、草むしりもする。
公園の樹々を荒らす真似には黙っていない。
だけどいい加減、キリがなくて疲れていた。
いつか田舎に引っ越したいという目標があるのだから、もう黙っていようか?
どうなろうと知ったこっちゃないと思うようにしようか?
そう思い始めていたのだけど、ちょっとしたきっかけで、もう一度ちょっと努力してみるかという気持ちが起きて来た。
そのきっかけとは、こういう事だった。
半年も公園が閉鎖されていたので、桜の開花に間に合って解放されて良かったと喜んだのも束の間。
大勢、近隣住民が花見に押し掛けて(まあ、それは良いとして)、禁止されている球技をして困るという事は先日ここで書いた。
そして昨日、新たな問題が発生したのだ。
公園に花見に来て飲食したゴミを、町内のゴミ収集所に、収集日を無視して分別もせず投棄して行く人がいるのだ。
昨日は、「プラスチック包材」だけのゴミ回収日だった。
しかしゴミ置き場のネットの中に、ワリバシの突き出た弁当の食べ残しや、飲料水のペットボトルが何本か捨てられていた。
当然、昨日のゴミ収集では、決まった曜日の分別ゴミしか持って行ってくれず、置き去りにされている。
そうなると生ゴミは土曜日まで、ペットボトルは月曜日まで回収されないのだ。
公園を出て来た路地の突き当りに住人用のゴミ収集所があれば、そこに捨てたくなる気持ちは解らなくもない。
しかしそれは公園のゴミ箱ではないし、収集日や分別のルールも守らずに自分たちが飲み食いしたゴミを捨てて行くのは非常識だ。
公園にゴミ箱があったら、そこはもはや無法地帯と化すだろう。
これ幸いとばかりに、家庭良いゴミを持って来る人だっているかも知れない。
ピクニックだろうが花見だろうが登山だろうが、自分のゴミは持ち帰るのがマナーだ。
そして決められた通りに分別し、決まった日以外には出してはいけない。
当たり前のマナーだ。
ここの公園は、以前はひっそりと静かな、ドン詰まりにある隠れ家のような公園で、訪れる人など殆どなかった。
けれど四半世紀の間には、近隣に家やマンションがどんどん増え、人口が増大している。
その結果、こんな公園にも大勢が集まるようになった。
人が大勢いれば、良い人ばかりではない、中には悪い人もいる。
或いは悪意など無いままに他人に迷惑を掛ける人というのも、一定の割合でいるのだろう。
人が増えると、こういう弊害も出る可能性が高まるという事例のひとつに遭遇しただけの事・・・と言ってしまえばそれまでだけど、何とかしたい。
ゴミは1日で既に腐った臭いを放ち始めている。
しかしどこかの家でそれを持ち帰らない限りは、土曜日までそこで放置される事になるのだ。
一旦、組み立て式のネットを畳んでゴミをネットの前に置いたのだけど、目ざといカラスがやって来てしまったとの事で、お隣さんが組み立てて入れ直して下さった。
しかも張り紙もプリントして作り、ネットに張ってくれたのだ。
しみじみ嬉しい。
大袈裟に言えば、「同志」を得たんだから。
きちんと公衆マナーを心得ていてルールを守り、しかも問題意識を持って改善策を考えて実行してくれる隣人が出来たという事がどれだけ嬉しいか、今までの経緯を読んで下さっていた方にはお解り戴けると思う。
先日、うちのヤモリのオーナメントがひとつ、取り付けていたラティスごと落ちてしまったのだけど、オブジェそのものは無事だったので、お隣にお古だけど差し上げた。
そしたら、早速飾ってくれたんだ。
しかもうちの庭から良く見える位置に。
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お隣に嫁入りしたヤモリ Apr. 20, 2017
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ホント、涙が出る程に嬉しいわ。
嫁入りさせて良かった。
幸せそうだもの。
うちの庭も、また少しずつ整備しなきゃ。
いつか処分する家だからという訳ではないけど、老猫の介護やら相次ぐ死やら、自分の体調不良やらで、すっかり荒れさせてしまったから。
折角、新築の家に越して来て庭づくりも楽しもうとしているお隣さんにとって、隣の我が家が手入れされていなくては申し訳ない。
そんな気にさせてくれるような素敵なお隣の奥さんはやっぱり思った通りの知的な女性だったし、今回のゴミ投棄の件でも直ぐに力を尽くしてくれて、心から有り難いと思う。
今まで、ゴミ問題は町内会の住人の仕業である事が多く、なかなか解決に至らない難しいものがあった。
でも、気持ちを同じくしてくれる同志がいるって、こんなにも心強いものなんだな。
だけど、問題そのものはまだ解決していないのだ。
ゴミの日でもないのに、何日もネットが組み立てられている状態となり、そこにはあたかもゴミ箱であるという目印のようにゴミも入っている。
それが呼び水となって新たなゴミが捨てられる可能性もあるのだ。
次の週末にも、また家族連れが大勢、お昼ご飯を食べに来て、ついでにサッカーもするんだろうな。
せめてゴミを捨てて行かないように、外で掃除でもしながら目を配っていようか。
ずっと外にいるというのも大変だなあ・・・
土日にザーザーと雨が降れば良いのだけど、そう上手くは行かないだろうし、それでは問題解決とは言わないのだ。
公園の隣に住むというのは、こんなにもリスクが大きい事なのだと解った。
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