ジャム
赤ちゃんだった
アタシ
Dec. 3, 2008
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2008年12月3日 水曜日
思い起こせば、ジャムもうちに来た時は小さな赤ちゃんだった。
身体に飛び乗られても重さを全く感じない程、羽が舞い降りた程度にしか感じない程に小さかったのだ。
今では同じ事をされたら、内臓破裂してしまうだろう。
クマが後足で立って前足をバンザイするように広げて威嚇するようなポーズで、よく私の手に飛び掛って遊んでいたジャム。
それと同じ事をペロがする。
「子供はもう寝る時間だぞ!」と、こうちゃんがジャムによく言っていた。
私もペロに毎晩それを言い続けている。
健康な仔猫だもの、遊びたくて仕方ない。
ケージから出たいに決まっている。
だけどせめて1ヵ月後の2度目のワクチンと駆虫・ノミ駆除が済むまではケージで我慢して欲しい。
しかし退屈だろうし元気が有り余っているらしく、小さな身体でケージの中を縦横無尽に走り回り、ご飯はぶちまける、水の中に足は突っ込む、トイレの砂は撒き散らかす、湯たんぽのおくるみは齧る・・・
出来るだけ両手を入れて遊んでやっているけれど、動きの過激さは増すばかりだ。
こん睡状態で危篤に陥り「門脈シャント」と診断されたものの、何とか手を尽くして貰い回復してうちに来たテトのように、健康上大きな問題を抱えている仔猫だったりするとこちらの気持ちも沈みがちだったし、かたときも目が離せなかった。
だからペロの怪獣っぷりは心から嬉しい事なのだけれど、久し振りの仔猫の相手は疲れる。それも本音だ。
室内に開放したカイルは、あちこち居場所を変えつつも、見るといつもその場で固まっている。
目が合うとシャーシャーと威嚇するが、触ってしまえば撫でさせる。甘えたい気持ちと、人間が怖い気持ちとがせめぎ合っているようだ。それとも癖で威嚇しちゃぅだけで、本当は甘えん坊なのかも知れない。
明け方にシャインの湯たんぽを替えた際、桐の箪笥の上で相変わらず固まっているカイルのブラッシングもした。ふと見ると、マットに小さな血の痕がある。カイルの血のようだ。
爪切りが出来ないので、かなり伸びて丸くなっている爪がある事は、数日前に開放した時に気づいていた。でもどうしようもなくて、どこかで上手に爪研ぎして鞘を抜いてくれたら・・・と願っていた。
もしや肉球に爪が食い込んで、怪我をしてしまったのだろうか。
兎に角、今日はマーゴの、そして明日にはペロの通院の予定なのだが、急遽カイルも連れて行こうと決意する。捕まえられるのか、このカイルを。
しかし追い込み猟が上手く行った。力ずくで毛布を被せてキャリーに押し込める作戦は失敗したのだが、部屋の一番隅にキャリーを置いて、そこに向かって追い込んだら、あっさりと逃げ込んでくれた。
手に汗握る攻防だったけれど、最後はあっさり。
マーゴと2匹を連れて病院へ。
空には雲一つ無く真っ青だ。暖かくて、まさにカワムラさん日和。しかし遠くの山は靄っていて、富士山はおろか丹沢山系も見えない。>>あの日は、本当に特別だったんだね、カワムラさん。
きっとカワムラさんが、お正月だからと見せてくれた景色だったんだよね。
マーゴはやっと昨日から自力で食べるようになっているが、涙と鼻水は相変わらず凄い。
熱は無い。体重は4.2キロで落ち着いている。
今日は3度目のインターフェロン注射。そして投薬もあと1週間続けてみましょう・・・との事。仕方ないね、いつも投薬が終了して4日もするとぶり返していたから。
カイルは案の定、爪が食い込んで傷を作り、その傷が化膿し始めていた。
エリザベスカラーを着け、奥さん先生がタオルで包んで保定し、院長が爪を切ってくれた。勿論、カイルは怯えきって、見た目は「怒って」いる。
傷が化膿しているので抗生剤の投薬が必要だと言われるが、お恥ずかしい事にカイルには投薬出来ないのだ。
ご飯に薬を混ぜて食べてくれるような事もない。用心深くて、食べる事にもあまり執着が無い。
3週間持続し、腫瘍になり難いという例の抗生剤の注射をして戴く。再び連れて来る事も、かなり不可能に近いだろうし・・・。
体重は6.2キロ。
保護当時と比べると、何と2倍だ。あの頃は疥癬が酷くて、特にガリガリだったのだが、それにしても見違えるほどに太った。
カイルは決して大柄な猫ではないので、太り過ぎかも知れない。奥さん先生の笑い顔を見た限りでは、おデブちゃんですね・・・と言っているように思えた。
それにしても、こんな怪我をさせてしまうなんて。
ごめんね、カイル。もっと早くに気づいてやれなかった私達が悪い。そしてもっと早く、強引にケージから引っ張り出してやれば良かった。
帰宅してカイルを箪笥の上に開放すると、間もなく自分で炬燵の中に隠れた。
マーゴも自らケージにさっさと戻り最上段で文句を言っている。「よく頑張ったね」と言って撫でると、目を細めてお尻を上げ、もっと撫でろと催促した。
カイルがいるぶーちゃん部屋では、ぶーちゃんとタムとジニーがひとつの猫ベッドでギュウギュウ詰めになって寝ている。レンだけ一人で別の猫ベッドに寝ている。
いつかカイルも仲間に入れるといいね。ずっと一人で野良生活をしていたカイル。でも、猫と抱き合って眠るのは暖かいよ。
ぶーちゃんはあの「ラボ」の庭の先輩野良だったんだよ、カイル。
でもそういう意味では、モアもみーちゃんもシャインもトムも、そしてガラでさえも先輩なんだけどね。
さあ、明日はペロの通院、そして膀胱炎がぶり返したかも知れないゴマも通院だぞ。
その次は「ふじこ改めふーちゃん」とトムのスクリーニング検査、ジャムとアンダの心肺機能の検診・・・と課題は続く。
これだけ頭数がいると、お抱え獣医師が住み込みで24時間待機しており、最低限度検査機器も私設病院として揃っている・・・そんな富豪になりたかった。
夢に見るような富豪にはなれなかったが、日々感じる確かな幸せは手にしたと思う。こうちゃんと猫たちのお陰・・・そしてほんの少しだけ自分も頑張ったお陰だ。
洗濯して掃除して、猫たちと触れ合い、生活の為の仕事を片付け、美味しいご飯を食べて・・・それだけの繰り返しが、殊の外幸せに感じる。
朝は「ひげパン」の雑穀と胡桃のウインナソーセージ入りパン。これが予想した以上に美味しかった。パンがサックリした歯応えで、また直ぐに買いに行きたくなった位。
昼はおにぎりと味噌汁と漬物。こういうものが本当に美味しい。
夜は3夜連続で豚しゃぶ。白菜とえのきと葛きり、豆腐を入れる。豚は少なめだけど、三枚肉の極薄切り。おろしポン酢でいただく。
長い一日が終わると、数時間後には長い一日の開始だ。
睡眠時間はますます減るばかり。
でも不思議と元気だ。
足の痛みはあれど(「小松帯刀」みたいだな)、命に別状はなし。
もっと頑張れ、もう少し頑張れ・・・と神様は言っているのだろう。
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ジャム
アタシは今でも
Dec. 3, 2008 |
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ジャム
赤ちゃんよ〜だ
Dec. 3, 2008
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