猫雑記20110922

2011年　CAT'S EYES & CAT'S HANDS　

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メラ

ママは小者だから・・・

Sep. 22, 2011

2011年9月22日　木曜日

野分のあくる日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

台風の通り過ぎた翌日の玄関先や庭など、自分で掃除しなければならない身としては、「いみじうあはれに、をかしけれ」なんて全然思えない。

玄関の扉を開けて第一声が「なんだ、こりゃ」であった。

折れた枝や、どこの木の葉だ？と不思議になる位たくさんの種類の葉が散って、誰の嫌がらせかじゃないかと思う程大量に我が家に吹き寄せられている。

へいへい、掃除しますよ。

昨夜のうちにざっとチェックしておいたつもりだったけれど、明るくなってから庭に出て見ると、昨日確認した以上の被害があった事が解た。

ぶどう棚に乗せた日除け・雪除け・雨除けの葦簾は、ほぼ全壊と言っても良いだろう。

あんなに苦労して乗せて固定したのに・・・。

仕方ないな、台風はほぼ直撃だったんだものな。

とりあえず今すぐ出来る事から・・・折れた枝や葉の大量のゴミをざっと掃き集める。

それだけでも７０リットルのゴミ袋２つにもなった。

だって公園の木々の枝や葉は、風向きのせいで殆どが我が家の庭に落ちてくるのだ。

小さな真ん丸の実も大量に落ちている。

これはうちの庭を日陰にしているあの木の実だ。春先にも大量に細かい粉のような実が落ちたけれど、無事に成長した実が今度は台風で落ちたのだ。

そのままにしていたら、そこからまたその木が生えるのだろうか？

既に落ち葉の下にはヤスデたちが集まって来ていた。

うじゃうじゃ居ると流石にちょっと不気味だし、刺激されて怒っているのか、盛んに臭い体液を出している。

エサとなる落ち葉には事書かない栄養が良いらしく、ブリブリ太って大きくなっていた。

気の毒なのは蜘蛛たちだ。

折角綺麗に張り巡らした巣破壊され尽くしていて、また最初から張り直しだ。

うちの庭に居るのは殆どがジョロウグモである。

春には蚊と見間違えるほどに小さかったものが、今ではかなり大きく成長している。

しかも一杯いる。従って蜘蛛の巣も一杯だ。

それでも冬には親グモは死んでしまうのだから、好きなだけ巣を張らせている。

背の高さに巣を張られると時々引っかかってしまうけど、まあいいや・・・と思う。

頑張って、また来春に子蜘蛛がたくさん生まれて欲しい。

忘られぬあの日　思い出のあの時・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いや、別に「あの日」や「あの時」に意味は無いんですけどね。

古い話が続いたのと、「かな入力」仲間のうさこさんから戴いたメールで大好きだった「ザ・ジャガーズ」の話題も出たものですから、つい・・・。

そうです、【君に会いたい】です。

知らないでしょう、若い方は。いや、ナツメロ番組で知ってるかな。

クライマックスとも言えるサビの部分に入る前、ひと際沈んだ歌い方で「忘られぬ～あ～の日～、思い出の～あの時～」という部分が効いてしましたね、とっても。

ところで私はこの「忘られぬ」という言い方は間違いなんじゃないかと、子供の頃には思っていた。

「忘れられぬ」が正しいのではないのかと。

でも、この「忘られぬ（わすられぬ）」というのは文語表現なのであって、決して間違いではない事がずっと後になって解った。

ずっと後というのは、高校を卒業して予備校の時だ。

高校生の時、私は古文が大嫌いだった。

いや違う、古文の教師が嫌いだったんだ。

その教師は背が低く、色が真っ黒なものだから「湯の花饅頭」というアダ名が付いていた。生徒からはそんな面白いアダ名を付けて貰っていたのに、ユーモアのセンスが無く、ヒステリックな男性教師だった。

来る日も来る日も文法を教えるだけで、古典文学の楽しさ・面白さの欠片も教えてはくれなかった。

誰が文法なんか覚える気になる？それは当座の目の前にある、大学入試の為だけでしょ。

予備校の古文の講師は、古典の文例を部分的だけどたくさん引用して、どこがどう味わえるのか、歴史的背景や当時の価値観や文化の説明もしつつ、その作品の持つ面白さをたくさん教えてくれた。

そうなると、古典を読みたくなる。

文法が全く解らないと読めないから、嫌でも覚えようとする意欲が湧いてくる。

そういうチャーミングな授業を、どうして高校の教師はしてくれなかったんだろう。

「忘れられぬ」と言う場合は、動詞「忘れる」の未然形「忘れ」＋可能を現す助動詞「られる」の未然形「られ」＋否定の助動詞「ぬ」の連体形である。

一方「忘られぬ」は、文語形の動詞「忘る」の未然形「忘ら」＋文語の助動詞「る」の未然形「れ」＋文語助動詞「ず」の連体形「ぬ」となっている。

つまり、どちらも文法としては間違っていない訳だ。

むしろ現代で「忘られぬ」などとわざわざ言う場合は、ちょっと格調高さを狙った気取った言い方になるのかも知れない。

何たって「若さゆえ苦しみ」「心の痛みに、今宵もひとり泣く」だものね。

ミリタリールックのグループサウンズだというのに、意外と歌詞が古めかしかったのね。

素敵でしたね、ボーカルの岡本信さん。

岡本さんみたいな人が高校の古文の先生だったら、きっと私も真面目に勉強していたと思う。

あの甘い顔と声で「どうして君は上ニ段活用が覚えられないの？」な～んて言われたら、必死で勉強しただろうに。

還暦前に逝ってしまって・・・私も他人事ではない。母の死んだ歳まで生きられるかな。

ジャガーズは【キサナドゥーの伝説】も【マドモアゼル・ブルース】も好きでした。ベストアルバムのＣＤも買っちゃいましたよ、近年になってから。

それももう書いたっけな、何年か前の日記で。

血を分けた姉妹でも、キイタッチは全く違うらしい事が判明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

妹はこうちゃんと同様、キイボードを音を立てずに打つらしい。

そして「ローマ字入力」なのだという。ある時からわざわざ変えたのだそうだ。

妹の後ろの席の女子社員は、私と同じようにキイをうるさく叩くらしい。

しかも「ローマ字入力」だから、キイを一杯打つ事になる。物凄く速く、うるさく叩くので、みんな「すげ～」と感心するらしいし、一杯仕事をしているように見えるのだという。

同じ量の仕事をこなしていても、滑るようにキイを静かに打っている妹よりも、その彼女の方がたくさん仕事量をこなしているように思われるらしいのだ。

そうだよなあ・・・私も職場を移ったら、先ず加算機をブラインドタッチで、しかも計算が終わるまでの間一瞬も休みなくガンガン打って見せると、とりあえず「こけおどし」効果はある。

周囲は「ほぉ～っ」とか「すげ～」とか言う事に決まっていた。

つまらないデモンストレーションですよ。

だけど、とりあえず挨拶代りにイッパツかましておかないとね。

加算機をパンパン叩き、ＰＣのキイボードも「かな入力」でうるさく叩くうさこさんは、きっと「デキる」女子行員だったんだろうなあ。

ええ、もう間違いなく好待遇で雇わせて戴きますよ、来世では私の経営する大会社で。

経理部長で年俸1千万くらいでね。

そして私は年俸2千万の取締役社長なのだ。

くっくっく・・・夢なんだからもう少しデカい事言えば良いのに、貧乏症が染みついていて、その程度の金額しか言えないところが辛いね。