2017年1月19日 木曜日 |
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どこへも出掛けず、仕事に集中。
こうちゃんがキッチンで「集中、集中!」と言う声が聞こえる。
ジャムに水を飲ませているのだ。
微かな物音でもすれば、直ぐに飲むのをやめて暫く辺りを覗う。
「誰もいないよ」
そんな事、聞いちゃいない。
気が済むまで虚空を凝視めている。
ジャムは感じているのだ、私達の見えない誰かの気配を。
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テト 僕だって見てるよ
Jan. 19, 2017
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テト 爺ちゃんとルスリマ・ママたちを
Jan. 19, 2017
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テトはカワムラさんとルスとリマに育てて貰ったんだものね。
きっと今も彼らが見えているんだろうね。
私も見たい。
でも見えたら辛いかな。
1時間もいるとまたジャムが「お水~」と鳴く。
今度は私が飲ませに駆け付ける。
「だけも居ない」と言っても無駄だから、「ゴマちゃん、あっちで待っててね。ほら、ジャム、ゴマはあっちの部屋に行ったよ」と言う事にしている。
すると仕方なしに・・・といった感じで飲み始める。
何が仕方なしにだよ、自分で水飲みたいと鳴いたくせに~。
一日中、信じられない位に手が掛かる、時間が掛かる。
だけどそれがジャムとの共同生活だ。
かつてゴマとそうしていたように、手間暇掛けて私達の蜜月を享受する。
時々疲れるけど、愛しさの方が勝る。
ギャレス・マローンの「職場で歌おう!」、今回のシリーズの最終回を見る。
どの職場合唱団もとても努力して、お互いを思いやりながらコーラスの研鑽も積んだ様子をしっかりとドキュメントして見せているから、優劣をつけて篩い落としていくやり方を見ていると忍びない。
でも優勝が決まる。
私の感じた優劣とは違っていたけど、一番の成長を果たした合唱団なのかも知れないな。
それに、心を打つものがきっとあったのだろう。
ギャレスの言動にはネガティブなところがない(ように感じられる)し、人の心の痛みをちゃんと感じている(ように見える)。
指導者として優秀なのは勿論だけど、やはり人が彼に従い、ついて行くだけの人間としての魅力や包容力があるんだろうな。
髭は無い方が私は好きだけど・・・
どこの職場合唱団も見事に課題を歌い、心が揺さぶられるような感動的な歌声だった。
良い企画の番組だ。
こういうチャレンジというのは、人のに「それでもしっかり生きて行こう」という希望を抱かせる力があるように思える。
実は私も高校時代、ある混声合唱団に在籍していた事がある。
バロックの宗教音楽やブラームスの歌曲集などを、一生懸命に練習した。
とても楽しかったし、歌う事にはカタルシスがあった。
私はソロを歌うような力はないけれど、自分の歌声がみんなの中で共鳴する感覚は、他に例えようのない心地良さだった。
大学進学で実家を離れた事で、失ったものはたくさんあった。
そして新しい世界を小さな小さなところから開拓し続けて、何とかやっとこさっと自立出来ているものの、コーラスやお茶を習うような余裕は無い。
余裕は・・・全て猫に注ぎ込んでしまった。
それを悔いてはいない。
ただ、色んな事をさせて貰えた娘時代がどれだけ恵まれていたか、父母からの恩を改めて思い知っている訳よ。
思い知っても、もう手遅れだよ、今更。
感謝を伝えたくても、恩返しの真似ごとをしたくても、父も母ももう居ない。
バカだなあ・・・私。
せめて今後の悔いが少なくて済むよう、こうちゃんを大事にしないといけないな。
(大事にしてるよ、これまでも)
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