2017年4月7日 金曜日 |
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昨日吹き荒れた風は、今朝には止んだ。
桜の花はまだ咲いたばかりで若いから、少しくらいの雨風ではまだ散らない。
いいねえ、桜も人も若いって。
でも、みんな歳をとるんだよ、平等に。
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ジャム ジャムも歳をとる?
Apr. 7, 2017
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ジャム ジャムには関係ないよ
Apr. 7, 2017
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ジャム プンプン・・・だ
Apr. 7, 2017
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プンプンったって、それが真実、これが現実なのよ、ジャムちゃん。
大丈夫、ジャムひとりに歳はとらせないから。
素敵だったパパはシワシワ爺さんに、そこそこ可愛かったはずのママも婆さんに近い立派なオバサンなっちゃっているんだからね。
それと比べたら、ジャムはお婆さんになっても可愛くて綺麗だねえ・・・
昨夜は強い風に加え、しっかりと雨も降った。
何故かこの桜の時期、雨が降ったり、嵐のような強い風が吹く日が多い。
亡き母も言っていた、桜の頃って風が吹くんだよね・・・と。
母も、夜中に吹き荒れる花散らしの風の音を聞いていただろう。
そして母は何を想っていたのだろう。
母だって人間なのだから、思うに任せずにモヤモヤしたものだって抱えていただろうけど、それを外に出さない人だった。
弱みを見せる事を極端に嫌い、いつも前向きで強気な人だった。
それでもきっと、風の強い春の夜更けに、一人で不安と向き合う事もあったんじゃないかな。
だから言っていたんだ、この時期には強い風が吹くんだよね・・・と。
深読みし過ぎかな。
まあ、母の一番の心配事は親不孝な娘の私だったかも知れない。
今更もう遅いけど、ごめんなさいと伝えたい。
また会えるかな、伝えられるかな。
母は、「梅の実が生る時期には雹が降る事が多い」とも言っていた。
18年間しか一緒に暮らさなかったのに、母の言葉だけで歳時記が作れるような気がする。
そこに祖母の言葉も加わる。
祖母は私が10歳の時に亡くなった。
だけどお祖母ちゃん子だったし、外に遊びに行かずに祖母やその知人との会話を聞いて育ったから、大人たちの話が刷り込まれたみたいだ。
祖母は家裁の調停員だとか、民生委員をしていて「心配事相談所」などという看板も掲げていたので、知らない人が毎日のように訪ねて来ていた。
そして色んな話をして行く。
私は3歳くらいのあどけない幼児で、お祖母ちゃんの膝に乗せられて、色んな人が泣きながら話す事を聞いていた。
もう半世紀以上も昔の田舎町の話。
祖母はある種、天才だったような気がする。
特に音楽的な才能に秀でていた。
明治の女性が、習わずとも様々な楽器をこなしていた。
聞いたことのある曲は何でも、指先から奏でられて出て来た。
残念ながらその血は私には受け継がれず、イトコのケコちゃんに行ったようだ。
私が祖母から受け継いだのは、お節介気質とデコチンだけだ。
私は楽譜がないと弾けないけれど、採譜能力は割とあった。
耳は良かったと思うし、音を聞き分ける訓練や、聞きながら楽譜を起こす訓練もして(させられて)いたのだ。
ピアノも調音も長年やったのに、今は全く関係ない世界に居る。
あれが何か役に立ったのかと問われれば、直接何かの役に立ったという事は無いのかも知れない。
だけど、その時々に目の前にある課題を苦労して頑張って乗り越えるという繰り返しは、きっと脳や性格の生育にとっては大切な事だったのだ。
今はそう思っている。
今、乗り越えなくてはならないものがあるとしたら、なかなか拭う事が出来ないでいる「漠然とした不安」ではないだろうか。
これに負けては生きていられない。
不安を抱えていようと、悲しかろうと痛かろうと、ちゃんと生きる事、それが私の目の前の課題なんだ。
多分。
そんな事を、夜更けの嵐の音を聴きながら私も想っていた訳で、そういう事を想うという事は、暇なのかな?と思う。
この20数年、毎日が戦争のようで、風の音に昔を想う・・・なんて余裕はなかったから。
毎日、行き倒れるようにして眠ってしまい、物想うなんて事はあんまりなかったもの。
桜は、横浜でも満開宣言が出た。
隣の公園の桜もほぼ満開かな・・・それと同時にタンポポ、花ニラ、ワイルドフラワーの諸々、そして庭でも花桃、山吹が咲き乱れている。
今年の山吹は勢いがあって、例年より沢山の花をつけた。
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庭の山吹 Apr. 7, 2017
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これは、庭より1段低い公園から見上げて撮ったもの。
風が強くて、薄い花弁の桜も山吹もなかなか止まっていてくれない。
ブレずに撮れなくて、ホント苦労するわ。
日当たりはイマイチの場所だし、そもそも鉢植えなのに凄く頑張っている。
有り難う、頑張れ・・・と言いたくなる。
いや、思うだけじゃなく、言ってやろう、ちゃんと。
有り難う、今年も咲いてくれて。
頑張って生き延びているね。
今年はちゃんと肥料もあげるよ。
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